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動脈硬化とガン

動脈硬化とガン について少しお話したいと思います。足は心臓から距離が離れているので、動脈硬化症の影響が出やすい部位です。

動脈硬化とガン

動脈硬化が全身で進んでいくと、太ももや骨盤のあたりで血管が詰まり、足先の血流が悪くなります。

心臓に近い手の場合は、詰まるほどの動脈硬化はなかなか起こりませんし、もし起こったとしても、さほど問題になるような症状まで至らないのが常です。

しかし心臓から離れている足が動脈硬化になると、血管が3本に枝分かれする前の部分で詰まってしまい、足全体に血液が行きわたらなくなり、障害が現れるのです。最悪の場合は下肢切断ということになってしまいます。

高血糖はまた、ガンのリスクをエ尚めます。大腸ガンや肝臓ガン、すい臓ガンは、普通の人と比べて、糖尿病の人の発症率が1.8 〜 1.9 倍も高くなります。それ以外にも、子宮体ガンや乳ガンのリスクも高まります。

ガン細胞というのはブドウ糖だけをエネルギー源にします。そのために高血糖状態の体ではエネルギー源を取り込みやすく、増殖しやすいからと考えられます。

乳ガン 牛乳 断ちが必須

急増している 乳ガン 牛乳 断ちが必須です。なぜ、牛乳が乳ガンに影響があるのか紹介します。

乳ガン 牛乳 断ち

乳ガン 牛乳 断ち

乳ガン 牛乳 断ち

戦後の60数年間に増えたのは、大腸ガンだけではありません。この20年ほどの間に特に目立つのは、女性の乳ガンの増加です。

30代後半から乳ガンにかかる割合が増え、現在、新たに乳ガンと診断される女性の数は年間5万人にものぼるとされています。

しかも、この30年間にほぼ3~4倍に増加しており、きぎ減少に転じる兆しは見えていません。この乳ガンも、私が医師になった1960年代には、日本でかかる人はほとんどいなかった病気です。

厚生労働省が発表している人口動態統計のデータから調べると、1965(昭和40) 年には、乳ガンによる死者は2000人にも及びません。それが2005年で1万人以上に増加しているのです。

2021年予測で94,400人となっており、がんの中で最も多くなっています。 今や、9人に1人が乳がんになる時代です。 また、乳がんでの死亡数も2021年は14,908人です。

こうした乳ガン対策で一般的に重視されているのは、早期発見です。近年開発されたマンモグラフィ(乳房エックス線撮影) のような診断法によってごく初期の乳ガンも発見できるようになったため、最近では、40代以降の女性に対して「年に1回の乳ガン検診」がすすめられています。

しかし、それが乳ガン対策の決定打とならないことはいうまでもありません。ただガン細胞を初期の段階で取り除ける機会が得られたというだけで、乳ガンを引き起こす根本原因が改善されるわけではないからです。

乳ガン患者の増加の背景には牛乳・乳製品の過剰摂取が関与していると、考えられています。たとえば、肺ガンが早期発見でき、適切な治療で完治できたとしても、患者さんが喫煙をやめなければ再発のリスクは高まるはずです。

タバコ= 肺ガンと決めつけるのは乱暴だとしても、喫煙が肺ガンの要因の1つであることは明らかだからです。

牛乳を飲んだすべての人が乳ガンにかかるというわけではありません。しかし、タバコと肺ガンの関係と同様、そのリスクは高まることは理解する必要があります。

子牛を産んでまだ60日という、授乳期間中に人工授精させた「妊娠牛」から搾乳するという酪農のシステムが改善されないかぎり、高濃度の女性ホルモンが市販の牛乳に混入される状況は変わらないからです。

 

 

ここでは牛乳問題にあまり踏み込みませんが、乳ガン発症の要因に考えられる牛乳や乳製品は、クリームを使ったケーキや菓子類、チーズ、ヨーグルトなど、私たちの日常生活に当たり前のように浸透しています。

牛乳だけが悪いということではありませんが、乳ガンが心配だという人は、少なくとも「牛乳断ち」したほうがいいと思いませんか〜すでに乳ガン治療を受けている人も、再発のリスクを軽減するため、牛乳・乳製品の摂取は控えるべきでしょう。これは牛乳と乳ガンの関係だけでなく、後述していきますが、肉類を含めた動物性食品が広まったことがガンの増加に深く関わっていると考えられます。

医師は薬や手術でガンを治す(というよりガン細胞を切り取る) ことだけでなく、食事とガンの関係についてもしっかりと学ぶべきなのです。

元禄時代の日本の食事

毎日の食事の内容がガンや生活習慣病の発症と深く関わっていることは、1970年代後半に 「 マクガバンレポート 」 が発表されて以来、アメリカでは国家規模で研究が進められ、様々な対策が練られてきました。

そのなかで課題となったのは、繰り返しますが、肉類をはじめとする動物性食品を減らし、代わりに野菜・果物の摂取を増やすというものです。

たとえば、1991年、アメリカの国立ガン研究所と農産物健康増進基金という二つの組織が母体となって、「一日に五サービング(5五皿) 以上の野菜と果物を摂取しょう」という 5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)運動がスタートしました。

この結果、アメリカでは野菜や果物の消費量が大幅に向上し、1993年には、下降線にあった日本の消費量を逆転するまでになりました9 そして、2003年にはガンの死亡者数が減少に転じるなどの成果が現れるまでになったのです。

こうしたアメリカの成功を受けて、日本でも2002年から 5 A DAY 運動がスタートしていますが、もともと日本という国は、マクガバンレポートが日本の伝統食(元禄時代以前の日本食) を「理想の食事」と定義したように、野菜や果物の摂取についてはお手本になる国だったはずです。

アメリカの影響で壊してしまった伝統を、アメリカの後追いで取り戻そうという現状は、決してほめられたものとはいえません。少なくとも医療現場では、食事を変えることでガンが予防できるという考え方はまだまだ少数派にとどまっているのが現状です。

先にも指摘したように、早期発見してガン細胞を切除することだけが医療だと考える医師が多いからです。大事なのは予防であり、その土台になるのが毎日の食事の「質」なのです。栄養士さんの間でも、腸の健康を基準にした栄養学の知識を持ち合わせている人は多いとはいえません。

たとえば、「様々な食品をバランスよくとりましょう」といいますが、そのバランスとはいったい何なのでしょうか?

学校給食にごはんと一緒に牛乳を出すことが「バランス」でしょうか?カロリーと栄養素が「基準値」に収まっていれば、動物性であろうと植物性であろうと構わないという発想では、形ばかりの栄養指導しかできないでしょう。

腸の健康はいつまで経っても改善されないはずです。食事の重要性を啓蒙することはとても大事なことですが、こうした通り一遍の知識ではあまり役には立ちません。

知識だけで対処するのではなく、食べることで体(腸) がどんな反応をするのか、生理面での変化を体感することが大事なのです。いってみれば、それが自分自身の「体の声」なのだと考えてください。私が野菜や果物の摂取をすすめるのも、腸を実際に観察することで体の声を感じとってきたからです。

機能性食品

主食 白米 肉 おかずという組み合わせの問題点

主食が 白米 肉 がおかずという組み合わせの問題点はどこにあるのでしょうか。白米をどんぶりご飯でおかずを肉にした食事のどのような点がよくないのかを説明します。

主食 白米 肉 おかず の問題点

主食 白米 肉 おかずという組み合わせの問題点

主食 白米 肉 おかずという組み合わせの問題点

自然界には100種類以上のミネラルが存在していることがわかっていますが、これらは体内で必要とされている量に応じて、

  • 主要ミネラル
  • 微量ミネラル

、に大きく分類することができます。主要ミネラルのうちよく知られているのが、カルシウムです。現代人が特に不足しているミネラルといえば定番のカルシウムです。

数あるミネラルのなかでも体内の必要量が最も多く、一般には骨の原料として知られていますが、それだけではなく、全体の1%という微量なカルシウムが、血液中や神経、筋肉のなかで働いていることがわかっています。

じつは、このわずか1%のカルシウムの存在が、私たちの心身の機能維持に欠かせない重要な働きをしているのです。

たとえば

  • 血液を凝固させる
  • 神経の働きを安定ぎせる
  • ホルモン分泌を促進
  • 筋肉をスムーズに動かす

こうした生きるうえで必要ストックがどんどんと減っていく ため、当然、骨そのものが弱くなります。さらに減少に歯止めがかからなければ、骨粗鬆症などの病気になります。

もちろん、1%のカルシウムの働きも阻害されむため、イライラしたり、キレやすくなったり、肉体面でもつねに疲れやすく、意欲も減退してしまいます。

ミネラルは体内で生成できないため、食べ物からしか補給はできません。こうした体の仕組みがわかってくれば、「もっとカルシウムを補給しなければ! 」ということが実感できるでしょう。

一般になじみのあるカルシウムを例にとりましたが、じつはすべてのミネラルに関していえることです。

それぞれ役割は異なりますが、どれも生命活動の調整役をつとめているため、摂取不足は心身の不調にハッキリ現れます。

カルシウムやマグネシウム、カリウムといった主要ミネラルに比べたら圧倒的に必要量が少ない、鉄、亜鉛、鋼、ヨウ素、セレンなどの微量ミネラルに関しても同じことです。

量が多いほうがより重要なのではなく、微量でもそれぞれに必要な役割があり、チームワークを組んで体内で働いています。特定の成分だけに偏らず、どの成分も満遍なくとることが重要になってくるのです。この条件を満たしているのが野菜や果物などの植物性食品であり、昆布やワカメ、ひじき海藻類、化学精製していない天然の塩などです。

山盛りの白いごはんの丼飯に肉類のおかずばかりの食事をしていると最も欠落するのがこうしたミネラルなのだということです。

 

 

 

乳がん 前立腺がん 抑制する 『 メラトニン 』

乳がん 前立腺がん 抑制する 『 メラトニン 』 について紹介します。 メラトニン は、脳内の松果体において生合成される ホルモン です。 網膜から入った外界の光刺激は、体内時計(生物時計・視交叉上核)を経て松果体に達します。
明るい光によって メラトニン の分泌は抑制されるため、日中には メラトニン 分泌が低く、夜間に分泌量が十数倍に増加する明瞭な日内変動が生じます。

主成分
メラトニン
効能
時差ボケや季節性気分障害の改善 抗ガン作用
副作用
一過性のうつ、日中でも眠くなる
注意
ホルモンなので妊娠中は摂取できない

乳がん 前立腺がん 抑制する 『 メラトニン 』

乳がん 前立腺がん 抑制する 『 メラトニン 』

乳がん 前立腺がん 抑制する 『 メラトニン 』 夜だけ放出されるホルモン

出張や旅行で海外に出かけることは珍しくなくなったが、地球を「横」に移動するときに困るのが時差ぼけです。日本から飛んでニューヨークやシカゴで仕事をしようとまぶたしても、到着したはいいが、瞼がやたらに重かったとか、会議で普段の力がいまいち発揮できなかったという人は多いものです。

また、中年になって熟睡できないとか、寝付きに時間がかかると嘆く人が多く悩まされています。こういった人をターゲットに根強い人気を誇るのが 「 メラトニン 」 です。

海外では、 メラトニン はサプリとして市販されているが、日本では認められていません。

しかしインターネットを通じて、海外から自由に入ってきた結果、わが国でも人気サプリの定番となっています。

まるでシンデレラ物語のようだった。1995年8 月7日号の「ニューズウイーク」誌で 「 メラトニン 」 の特集を組んだことが引き金となり、一夜にしてアメリカ中で メラトニン 旋風が巻き起こりました。

そこには、メラトニンには睡眠、時差ぼけ、ストレス、がん、免疫の増強、心臓病の予防、強力な抗酸化作用があると、期待を込めて書かれていました。

これを読んだ人々は、 メラトニン をなんにでも効く「魔法の弾丸」と勘違いして、健康食品の販売店に押しかけて大騒ぎとなってしまいした。

メラトニン はセロトニンからつくられ、脳の内部の松果体という松かさに似た形の器官から放出される ホルモン です。

夜だけ放出されるため、「暗闇のホルモン」というニックネームがついています。メラトニン のはたらきは、まだ不明な点も多いのですが、はっきりしているのは、性ホルモンや成長ホルモンなどの重要なホルモンを放出するタイミングを整えていることです。

夜、 メラトニン が放出されると体温が下がり、眠りにつきやすくなります。すなわち、わたしたちが夜に眠り、朝に目覚めるという 1 日の周期( 概日周期)、いわゆる「体内時計」をコントロールしているのです。

メラトニン が発見されるずっと以前から、松果体は人々の興味の的であった。古代ギリシア人は松果体を「魂の住処」と考えていました。

17〜18世紀、医師たちは、松果体の異変と心の病を結びつけて考えていました。1900 年代になると、松果体がホルモン系と関係していることを信じるようにないrました。松果体の重要なはたらきが科学的に最初に証明されたのは、 メラトニン が分離された1958年です。

今では松果体の唯一の役割は、 メラトニン をつくり、放出することであると信じられています。

ネズミには 長生き効果 あり

日照時間の短い冬場だけ気分がすぐれないとか、食欲不振、眠れないなどの症状に襲われるのは、 季節性気分障害 です。これには、朝、光に当たる光療法が有効なことが知られています。

これは、毎朝、決まった時刻に一定の時間、光に当たることで、松果体においてそれまで不調だった メラトニン の合成と分解のタイミングが整えられるためと理解できます。どうやら、 季節性気分障害 や 時差ぼけ の原因は、松果体からの メラトニン 放出のタイミングのずれに原因があるようです。

メラトニン は、活性酸素に対する抗酸化作用も備えています。 メラトニン 入りのエサを食べたネズミが31 ヶ月、 メラトニン の入らないエサを食べたネズミが25 ヶ月と、 メラトニン 入りのエサを食べたネズミのほうが長生きだったことが、この抗酸化作用によって説明できます。

では、メラトニン の長生き効果はヒトでも期待できるかというと、有効性をしめす治験結果はまだ発表されていません。 メラトニン が、体内に高濃度で存在する ビタミンC や E 以上に強い抗酸化作用を発揮するとは思えないことも問題です。しかし、後述するように、 メラトニン が抗がん作用を持つことが確認されているから、すごい ホルモン であることに変わりはありません。

時差ぼけ に有効な摂取時期

時差ぼけ を治すのに  メラトニン  が有効なことは、いくつもの治験で明らかとなっています。ニュージーランドにあるオークランド大学のベトリ教授は、どんなタイミングで メラトニン を摂取すれば時差ぼけにいちばん有効かを、「生物精神医学」誌に報告しました。

まず、52人の国際線乗務員を無作為に 3 グループに分けた。早期摂取グループ(目的地に到着前に1日 5 mg のメラトニンを 3 日間摂取し、目的地で1日5 mg を 5日 間摂取)、後期摂取グループ(目的地に到着前に偽薬を3 日間摂取し、戻ってから メラトニン を 5 日間摂取)、そして偽薬を摂取した対照群です。

この 3  グループについて、出発地に戻ってから 6  日目に、 時差ぼけ の度合い、気分、睡眠の度合いを調査したところ、後期摂取グループがいちばん効果的に回復していました。

時差からの回復にかかった時間をくらべると、早期摂取グループは対照群よりもさらに長くかかりました。この研究結果からわかることは、時差ぼけを治すためのいちばんすぐれた方法は、到着地で就寝前に5 mg の メラトニン を摂取することです。

不眠症 に効く

夜、眠くなるのは、松果体から放出される メラトニン の効果です。夜になっても メラトニン が十分に放出されない、あるいはメラトニンが不足すると、不眠におちいる。いくつもの治験で、 メラトニン が不眠を改善することは証明されています。

しかし メラトニン の摂取がもっとも有効に睡眠を引き起こすのは、メラトニンレベルが低いケースです。

これは言い換えるなら、 メラトニン を摂取しても、睡眠薬を服用したときのような効果はないということです。つまり、健常者が寝る直前に メラトニン を飲んでも、そのおかげで特別に眠くなるということはありません。また、メラトニンレベルが正常な不眠症患者が飲んでも効果は得られません。

通常、メラトニンレベルは就寝前に上昇するからです。松果体がつくり放出するメラトニンレベルがふつうよりかなり低い人にだけ、 メラトニン 摂取は有効ななのです。このタイプの不眠に悩む人は、高齢者に多い傾向です。

治験でも抗がん効果を発揮

メラトニ が、がん、とりわけ 乳がん や 前立腺がん といったホルモンに関係するがんを、効果的に抑制することがわかっています。通常より電磁場の強い環境に住む人々や、そこではたらく人々にがんが発生しやすいことが報告されていますが、この原因は、 メラトニン の合成が抑えられるからと推測されています。

ヒトや動物に光(可視部の電磁波)を当てると、松果体による メラトニン の生産が急激に減少します。血液中の メラトニン 値も低下します。

このように、人工的な電磁場にさらされることによって メラトニン値 が下がることが、発がんのリスク要因になっているのかもしれません。

がん患者での治験でも、 メラトニン が抗がん効果を発揮することが判明しています。
治験での用量は、1日 10 mg から 40 mg 以上とかなりの幅があります。

インターロイキン2 (I L -2 ) やインターフェロンを単独でがん治療に用いても効果がないことが多いが、 メラトニン と併用することで、良好な結果が得られます。その一例を紹介します。

イタリアのリッソニ博士は、 I L -2 と メラトニン の併用効果を「英国がん雑誌」に報告しました。進行性の固形がん(胃がん 大腸がん 膵臓がん など一箇所に固まって発生するがん) 患者80 人を 2  つのグループにわけ、一方には  I L -2 を単独で1日300万国際単位を週 6 日 4 週間、もう一方には同量の  I L -2 と40 mg の メラトニン の2薬を同期間摂取してもらい、両グループの症状をくらべました。

結果は、著しい改善が得られたのは、 I L -2 とメラトニンを併用したケースで、41人中 3 人、 I L -2 単独使用ではゼロ。部分的な改善は、 I L -2 と メラトニン の併用が 41  人中 8 人、 I L -2 単独では 1 人。1 年後の生存者は、 I L -2 と メラトニン の併用で 19 人、 I L -2 単独で 6 人でした。

また、固形がんが転移して標準的な治療法がない患者 10 0 人を対象にした治験で、1年後の生存率は、 I L -2 とメラトニンの併用グループは 52 人中 21 人、緩和ケアだけを受けたグループは 48 人中 5 人と、こちらも格段に高かくなりました。

深刻な副作用はなし

1日に推奨される メラトニン の用量は数 mg 。それでも、1日に尿中に排泄される メラトニン の総量 0.0 3  mg よりはるかに多いのです。理論的には正常な概日周期を乱す可能性があるにもかかわらず、1日数 mg を摂取しても、深刻な副作用は報告されていません。ただし、 1 日 8  mg のメラトニンを 4 日間摂取したら、概日周期が乱れた例が1つだけ報告されています。

不眠や時差ぼけなど、 メラトニンレベル が低いことが疑われるとき、 メラトニン を摂取することは有効です。

摂取すべき量は確定されていないが、睡眠の前に 3 mg で十分です。メラトニンレベルが低いときには、 0 .1 〜0 .3 mg の摂取で眠りを誘うことが確認されています。

もしも抗がん効果を期待するのなら、これ以上の用量が必要です。 ビタミンB2 は メラトニン の放出にかかわっています。高齢者のメラトニンレベルが低いのは、B2 が低いのが原因です。

そんな人は、 ビタミンB2 を1日に1.5 mg 摂取すると、睡眠・覚醒リズムの乱れが是正されることがあります。

https://www.vitamin-qa.info/2015/09/26/post-281/

 

 

 

 

 

 

ガンの多くの原因は欧米型食生活による

ガンの様相が変わるのは食習慣によるものが大きい

最近は、ガンも「食源病」だということは常識になりつつありますし、医師も焦げたものは控えてくださいとか脂肪分の多いものは控えてくださいと言うことが増えました。

しかしガンが食事の間違いで起こる病気だということを公式の立場から明らかにしたのは、やはりマクガバンレポートが最初でした。
現代病と食生活の関連性

それまでは、欧米に大腸ガンが多く日本に胃ガンが多いのは両者の体質の違いだなどといった体質説が述べられたりしていました。しかし日本でもかつては欧米的なガンとされていた種類のガンが急増している現実を前にしては、誰だって体質説など信じられないのです。
この点でもマクガレポートの審議調査は歴史的なものだったと言えるでしょう。マクガンレポートにはガン食源病説を打ち出すのに十分な資料がぎっしりと集められました。しかし、ここでは2つの例だけを取り上げ、ガンと食事の関連がいかに密接かを説明したいと思います。

アメリカ国立ガン研究所(NCI)の資料でアメリカ人と日本人移住者の大腸ガンについて研究したものがあります。アメリカ移住時を基点として大腸ガンは世代を経るとともに増えていき、3世になるとアメリカ人と同じ高い率になっていったのです。NCI は「移住者やその家族は原住国の食習慣を持っています。だから食生活はすぐには変わりません。しかし、次第に食生活はアメリカ化し病気もアメリカ世人化していく」と説明しています。しかし、これは数十年前のデータです。

変化のスピードの早い現代では多分、もっと早く病気の「同化」が進むに違いありません。なお、このような大腸ガンに関する傾向はポーランド人移住者にぞれの民族がアメリカ移住によって病気がアメリカ化していくのは同様だとNCIはいっています。
つまり原住国で多かった種類のガンはアメリカ移住で減っていきます。これに対し少なかったガンでもアメリカに多いガンは多くなっていきます。

ユダヤ人移住者の1世、2世とアメリカ人のガンを比べたもの。アメリカ人を1とすると食道ガンは1世は0.4と低いのに2世になると0.7とアメリカ人に近くなります。

乳ガンは1世がアメリカ人の2倍なのに2世になると1.2とアメリカ人に近くなります。胃ガンも1世の1.2倍が2世では1.0とびったりアメリカ人と同じになります。

マクガンレポートでは「NCIも食事・栄養とガンの関連に関する研究プログラムの研究では正しい食事によるガン予防の研究が最重要課題になるはずだ」と証言していました。マクガンレポートの調査がきっかけになって世界中の研究者はガンと食事の関連に急に注目するようにになりました。

1982年にアメリカ科学アカデミーが発表した『食物・栄養とガン』というレポートは、ガンとビタミンやミネラルなどの栄養物質との関連を徹底的に追究したものですが、これもそんな一例です。
これで見るといかに多くのガンが欧米的な食生活が原因になっているか一目瞭然です。またこの表にはカロリーのとり過ぎもガンにつながるとしているが、欧米的な食生活は同時に過カロリーにもなりやすい性質を持っていることはマクガンレポートでも多くの専門家たちが指摘していたのでした。

たとえばごく単純な話で、自然な野菜や果物だとカロリーの割には量があってすぐ満腹感を起こすので過カロリーになりくいのですが、欧米風、現代風の食生活ではこういうもののとり方が圧倒的に不足しています。そんな理由によっても過カロリーになりやすいのが欧米的な食生活の特徴です。

原因になっている食生活や食習慣の特徴 ガンの種類
脂肪 前立腺、乳房、胃、大腸、膵臓、卵巣
たんぱく 乳房、子宮内膜、前立腺、大豊、膵臓、腎臓
カロリー ほとんどのガン
でんぷん質 どのガンにも直接の関連は見当たらない。しかし、摂りすぎによりカロリーのと理過ぎにつながることは当然ある。
アルコール 胃、肝臓、大腸
喫煙 肺、咽頭、喉頭、食道
アルコール+喫煙
口腔、咽頭、食道、肺
コーヒー・お茶
膀胱、膵臓
サッカリン 膀胱
カドミウム 腎臓
鉄欠乏 胃、食道
ヨード欠乏 甲状腺
燻製など

たとえば、乳ガンになった人は、はなびらたけを飲むだけでなく、食習慣で脂肪やたんぱく質をこれまでより減らす工夫が必要ということです。

脂肪摂取の増加で日本でも大腸ガンなどが急増

まず日本でも急増が著しい大腸ガンに関して取り上げてみましょう。脂肪摂取が多いと大腸ガンが増えることは多くの国を比較した疫学調査でよく実証されています。マクガンレポートで証言した世界的なガンの疫学者ワインダー博士が同委に提出した資料でも脂肪摂取の多い欧米諸国での大腸ガンの多さがよく示されていました。

大腸ガンは欧米諸国で平均してガン全体の15%を占めているガンです。ヒルは脂肪が多いと体の中で大腸ガンの発ガン物質が増えるのをつきとめました。われわれに身近なヒルの研究に、欧米人、日本人、アフリカの黒人の糞便の比較研究があります。ヒルが集めた糞便を分析したところ、欧米人の糞便中にはデオキシコール酸という発ガン関連物質がずっと大量に含まれていました。

つまり体の中でそれだけ大量につくられていたのです。この酸は肝臓でつくられる消化液の胆汁酸が、腸内の細菌によって分解されてできるものです。

腸内には100種もの腸内細菌がいますが、食事の内容次第である種の細菌の勢力が強くなったり弱くなったりしています。これで確かめたのは、脂肪を多くとればデオキシコール酸をつくる細菌の勢力が強まるということだったのです。欧米人には昔から大腸ガンが多く、そのもっとも大きな理由は、以上述べたような理由からでした。

ところで、ここで注意しておかなければならないことが1つあります。それはヒルが集めた日本人の糞便は、食事の欧米化がいまほどでなかった昭和40年代初め、しかも米子市近辺の農村部の日本人の糞便でした。だから現在の日本人の平均的な食事よりはるかに植物食品型の食事をしていた人々のものだったということです。大腸ガンが急増中のいまのわれわれの糞便は欧米人並みになっているのは間違いありません。なぜならば、そうでなければ大腸ガンが急増するわけがないからです。

かつて日本は乳ガンの少ない国でした。しかし、それもまたかつてのことなのは想像のとおりです。ワインダー博士はマクガンレポートでこう説明しているのです。

「脂肪摂取が多いとプロラクチンの分泌が増える。そしてプロラクチンは乳ガンの発ガンと関係している。だから脂肪を多くとれば乳ガンは増える」プロラクチンは女性ホルモンで脂肪を多くとると分泌が増え、分泌が増えると乳ガンになることが多いことは実験的にも疫学統計的にも確かめられています。

菜食主義に近い食生活をしているアメリカのセブンスデイ・アドヴエンテイスト教徒の女性は乳ガンになる率がずっと低く、彼女らのプロラクチンの分泌量は一般のアメリカ女性に比べ49% 以上も少ないのです。

食物繊維不足もガンの原因に

脂肪の過剰で増えるガンがいま例に挙げた2つのガンだけでないのは、周知のとおりです。ところで脂肪の過剰とは反対に、繊維の少ないことも欧米的食生活の欠陥です。そこでこんどは繊維との関連で見てみましょう。

脂肪摂取量の多い国ほど大腸ガンは増加しています。。一方、繊維摂取量の多い国ほど大腸ガンは少なくなっています。もっとも、脂肪の多い国は繊維が少なく、繊維の多い国は脂肪が少ないというのは一般的傾向なので、これをそのまま比較して云々しにくい要素もなくはありません。しかし、どちらにせよ大腸ガンは繊維のとり方が多ければ減るガンです。

また、脂肪摂取量では他の北欧諸国と差がないのに大腸ガンは4分の1というフィンランドの一部地域の農民の例は有名です。これだとストレートに比べて論じられるでしょう。

彼らは伝統的なライ麦パンを食べていて繊維摂取量が2倍です。繊維が多いと大腸ガンなどのガンが減る理由はいまではよく確かめられています。ところが、いずれにせよ過脂肪少繊維で大腸ガンなどを増やしているのが欧米的な食事です。

最後に2つの実験を紹介しておきましょう。ゴーリ博士はマクガレポートで、現代の先進国型の食事と同じ餌を与えるとネズミもガンになりやすくなるという実験を紹介しました。

この実験ではネズミを2つのグループに分け、一方のグループには蛋白質と砂糖を余計に与えてみました。つまり先進国の食事型の餌を与えました。
するとこのグループのネズミはもうー方のグループに比べ20倍もガンになりました。同じ発ガン物質を与えたのに一方は2% しかガンにならず、他方は40% にもなったというのです。

人と同じ腸内細菌学の光岡知足博士(当時、東京大学)は、日本人の青年に牛肉などの多い欧米型の食事、混合日本食、純日本食の三種類の食事を与えて体内での発ガン物質の発生を比べてみた。すると欧米食が二苗多く発ガン物質ができ、ついで混合日本食、純日本食の順だった。博士は欧米食のような高蛋白・高脂肪食はガンを増やすと警告しています。

さらにほとんどのガンがビタミンやミネラルの不足と強い関連があることは、今ではよくわかっています。アメリカ科学アカデミーのレポートもそのことを詳しく指摘したものでした。そして、こういうものも不足させているのが、また欧米的な食生活だということです。

心臓病を増やす欧米型食生活

先進国風の食生活は心臓病の基因である動脈硬化を促進します。アメリカのトップ死因、心臓病に関しても当然世界中から豊富なデータを集め、また各国の権威を呼んだり、重要な研究をくまなく収集してそれを詳細に分析しました。

たとえば北欧などヨーロッパの学者270人もの見解を集めたり、かつて心臓病の少なかったアイルランドで数十年のうちに心臓病が急増したのはなぜか? 同じ北欧でもフィンランド、デンマーク、ノルウェーの間に差がある理由は? といったことを必死に追究したりしました。

つまり歴史的データ(病気の様相の時代的な変化)と地理的データ(各国、各民族における相違)を広範囲かつ同時に収集するといったように、時間と空間の軸をつかっての分析、調査が綿密になされました。

ところで、欧米型食生活の国の心臓病といえば心筋棟塞、冠動脈血栓(心臓を養っている冠動脈に血栓ができる)、心不全、狭心症といったタイプの心臓病。全てその基因は動脈硬化です。

動脈硬化は動脈の内側の壁にコレステロールなど血液の中を流れている物質が堆積して起きます。こういうものが堆積すれば当然動脈の内径は細くなり、血液が流れにくくなったり、やがては全く流れなくもなる。動脈硬化は体中の動脈に起きるが、これが心臓を受け持っている冠状動脈に起きれば心臓を動かす筋肉(心筋)に血液が行かなくなってしまいます。これでは心筋は死滅、心臓もお手上げです。これが心筋梗塞だが、狭心症とか血栓症もみな動脈硬化が基因になるのは同じです。

狭心症は心筋梗塞の軽い弟分と思っていいでしょう。血栓(血液が血管の内壁に付着してできる血液の栓)ができて動脈をふさぐのも、もとはといえば動脈硬化によって動脈が細くなっているからです。これらの心臓病はどれも血液の流れを妨げたり絹汁けサさせるものなので虚血性心臓病といわれます。

虚血性心臓病のもとは動脈硬化です。そして動脈の内壁に付着する堆積物の「材料」になるのがコレステロール、中性脂肪といった脂肪性の物質です。

だから脂肪の多い欧米的食事が心臓病につながる理由は単純明快にわかります。実は、現在の欧米的な食事が心臓病を起こしやすいのにはもう少し複雑な要素がからんでいるのですが、基本的にはいまのようなことです。

そして同じ脂肪でも動物性脂肪が多すぎればとくにいけないこともわかっています。動脈硬化は食べる脂肪全体が少なければ起きにくく、また同じ脂肪の量をとるにも植物性脂肪二に対し動物性脂肪一の比率なら動脈硬化は起きにくいとされています。

しかし欧米型食事は全体の脂肪も多く、動物性脂肪の比率も高い。心臓病王国はアメリカとフィンランドが「両雄」ですが、欧米各国はどこも多いのです。そしてこれらの国の食事は脂肪全体も多く、同時に動物性脂肪の割合も高いのです。

1974年当時のデータでは、アメリカ人は全力ロリーの16% を動物性脂肪でとり植物性脂肪は26% でした。これは動一対植1.6で望ましいとされる1対2よりずっと動物性脂肪が多いのです。また脂肪総量は1日150g にもなっています。

いまアメリカでは心臓病で年間6~70万人もの人が死んでいます。その他欧米諸国もみな心臓病が死因のトップになっています。人口10万人当たりの死亡率で見るとアメリカ、デンマークなどは300を超え、他の国も250前後といった数字。これに対しアジアのたとえばフィリピンは25前後と驚くほどの差です。そして食事の内容の違いがこんな大差をつくっているのです。

国際心臓病調査が教える先進国風食生活の欠陥

7カ国13地区で行なわれた国際心臓病調査があります。これは40~59歳の健康な男子を選び、その後の5年間に心臓病をどれだけ起こしたかを追跡調査、同時に脂肪摂取量(動物性、植物性)やコレステロール値なども対照して調査したものです。

この調査ではオランダやアメリカは脂肪摂取量も多く、また動物性脂肪の占める比率も高く、そして5年間のうちにオランダやアメリカでは100人中3人以上が心臓病になりました。また動物性脂肪の比率が一億高かったフィンランド東部は5人近く心臓病を起こしました。

これらの土地の人がコレステロール量も高かったのはいうまでもありまsん。オランダ、アメリカ、フィンランドなどはカロリーの約40% を脂肪でとり、しかもそのうち約半分は動物性脂肪でした。そして、心臓病を起こす人が多数いました。これに対し心臓病の少なかった国は、脂肪総量も動物性脂肪も少しでした。

動物性の脂肪やコレステロールの摂取が増えれば心臓病になりやすくなるというのは、今では常識です。しかしそのような方向に食生活の内容を変化させたのが、わが国を含め先進各国を一様に飲み込んだ、食事欧米化の波です。

わが国の脂肪摂取量は脂肪の総量で1日12.4g (昭和30年)から56.9 g(昭和60年)と約3倍にも増え、とくに動物性の脂肪は同じ期間に8.4 g から27.6g と3倍以上に増加し現在もほぼ同じ状況です。

先進各国での心臓病の増加は脂肪だけの問題ではありませんその他の要因としてカロリーの総量が多過ぎることや砂糖の増加、繊維の減少など幾つもの原因が複合的に影響しています。そしてそういう原因も同時に重なり合っているのが食事欧米化の本当の正体と言えるでしょう。重なり合った幾つもの原因のことを理解してもらうには、マクガレポートで証言したクリチェヴスキイ博士(ウィスター解剖・生理学研究所)の総括を紹介するとすぐに理解できるでしょう。

博士は食事の欧米化とは「脂肪と動物性蛋白質、砂糖の増加、繊維の減少のことだった」と総括した後で主につぎのような指摘をしました。

「幾つかの実験からは動物性蛋白質の増加と心臓病の増加の間には関連のあることがわかります。また、同じ動物性蛋白質でも動脈硬化の起こり方は異なりますもちろん植物性蛋白質だともっと違います。

ウサギの実験で餌に牛肉の蛋白質を入れて与えたところ4週間で動脈硬化が起きました。しかしカゼイン(牛乳などに多い蛋白質)だと10週間でも動脈硬化は起きず2ヶ月で初めて起きたのです。

また1日30mgのコレステロールを与え、同時に餌に27% の牛肉の蛋白質を入れてやると1年で動脈硬化が起き、36% にすると3ヶ月で起きました。

さらにこの実験では餌の中に38% のカゼイン、39% の大豆蛋白質を入れる2つの組に分けても実験しました。すると大豆蛋白質では動脈硬化が一番起こりにくいことがわかりました。大豆蛋白質に比べると、カゼインの場合はコレステロールなしでも動脈硬化が起きやすいこともわかりました。

つぎにコレステロールの量を2倍に増やしてみるとこれだけでもかなりの動脈硬化傾向を示しました。しかしそこに大豆の蛋白質を同時に与えると動脈硬化の傾向は逆に減少しました。また他の実験でも小麦の蛋白質はカゼインよりも動脈硬化が起きにくいことがわかりました。

博士の指摘か拒山際臥岨軌物性食品(セぺに獣肉)の過食は少なくとも心臓病との関係では動物性食品(とくに獣肉)の過食は少なくとも心臓病の関係性から見れば好ましくないのです。

しかも実際の食生活では蛋白質と脂肪を実験のように別々に分けてわれわれは食べているわけではなく、動物性の蛋白質をとれば同時に脂肪も体に入るわけだからなおさらです。

糖の多さ、繊維の少なさも心臓病を増やす要因

博士は砂糖についてもこんなふうに証言しました「1955年から65年の間の各国の心臓病の増加は、この2つと関係しています。スイスでは心臓病死がこの間に5.5% 増え、脂肪摂取は28%増加しました。フィンランドでは30% 死亡が増え、脂肪は34% 、砂糖は123% 増えました。ユーゴスラビアでは動物性脂肪は25% 減りましたが、心臓病死は4倍近く増えました。そして砂糖消費は3倍にりました」

博士は、背景の食生活が違うから国により心臓病死を増やす要因は必ずしも同一ではないとしつつも、こう言いました。しかし、どっちにせよ砂糖や脂肪が増えるのは過カロリーにつながります。そして余ったカロリーが体の中のコレステロール値を高くするのは同じです。
過カロリーは心臓病の天敵です。コレステロールの3分の2は食べものからつくられていて、過カロリーはそれだけ余計にコレステロールの原料を供給することになるからです。

ユーゴスラビアのようなケースは例外で、先進各国では動物性脂肪も砂糖もともに増加しました。砂糖は過カロリーにつながる他に、砂糖そのものが動脈硬化の要因になる血液中の中性脂肪を増やすもとにもなります。

甘いもの好きが脂肪太りになるのでもわかるように体内であまった砂糖は脂肪に変えられるからです。博士が指摘した繊維の減少も心臓病の増加要因に直結します。繊維の働きは、心臓病との関連でいえば、余分なコレステロールを体外に排出する役をしています。

イサゴールという食物繊維はコレステロールの排泄に役立ちます。便秘解消によく使われますが、コレステロールが高い人にもおすすめのトクホです。

だから繊維が不足すればコレステロールは体にたまりやすく動脈硬化を促進してしまのです。前出のグラフではフィンランドの東部と西部では脂肪のとり方に大差はありません。しかし、心臓病には大差が出ています。

これもガンの所で述べたような繊維摂取量の違いです。前出のアメリカの食生活や日本でからは砂糖の増加も繊維の減少もわかりません

しかし、われわれは食事の欧米化で繊維などは3重の意味で減らしてきたのです。第一には、でんぶん質摂取の低下でわかるように植物性食品を少量にしました。これで植物性食品にしかない繊維は減ります。つぎに同じでんぶん質の摂取低下の中でも野菜、果物といった自然な形の食品をとくに減らし、その分砂糖を増やしたのです。
でんぶん質の減少以上に、野菜や果物は減少したのです。

「20世紀初頭われわれは、でんぶん質はほとんど穀類、野菜、果物でとっていました。しかし今は総量でカロリーの44% になるでんぶん質のうち24% は砂糖でとっているのです。これは国民の健康に重大なダメージを与えています」これではまるで砂糖漬けだが、日本だって同じ傾向をたどってきました。

繊維の多い野菜、果物を減らし、繊維のない砂糖を増やせば繊維が減るのは当然です。さらにもう1つの原因は、穀類や野菜、果物を「きれいに」してきたことです。米でも小麦でも精白すれば繊維はずっと減ってしまいます。野菜や果物をまるごと食べないとか繊維をこしたジュースにするなんてやり方も繊維を減らす先進国風の習慣です。