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欧米型食生活 ガン

欧米型食生活 ガン を招いている ガンの多くの原因

欧米型食生活 ガン を招いている ガンの多くの原因となっているのは言うまでもありません。それまでは、欧米に大腸ガンが多く日本に胃ガンが多いのは両者の体質の違いだなどといった体質説が述べられたりしていました。しかし日本でもかつては欧米的なガンとされていた種類のガンが急増している現実を前にしては、誰だって体質説など信じられないのです。

欧米型食生活 ガン ガンの様相が変わるのは食習慣によるものが大きい

最近は、ガンも「食源病」だということは常識になりつつありますし、医師も焦げたものは控えてくださいとか脂肪分の多いものは控えてくださいと言うことが増えました。

しかしガンが食事の間違いで起こる病気だということを公式の立場から明らかにしたのは、やはりマクガバンレポートが最初でした。
現代病と食生活の関連性

それまでは、欧米に大腸ガンが多く日本に胃ガンが多いのは両者の体質の違いだなどといった体質説が述べられたりしていました。しかし日本でもかつては欧米的なガンとされていた種類のガンが急増している現実を前にしては、誰だって体質説など信じられないのです。

この点でもマクガレポートの審議調査は歴史的なものだったと言えるでしょう。マクガンレポートにはガン食源病説を打ち出すのに十分な資料がぎっしりと集められました。しかし、ここでは2つの例だけを取り上げ、ガンと食事の関連がいかに密接かを説明したいと思います。

アメリカ国立ガン研究所( NCI )の資料でアメリカ人と日本人移住者の大腸ガンについて研究したものがあります。アメリカ移住時を基点として大腸ガンは世代を経るとともに増えていき、3世になるとアメリカ人と同じ高い率になっていったのです。

NCI は「移住者やその家族は原住国の食習慣を持っています。だから食生活はすぐには変わりません。しかし、次第に食生活はアメリカ化し病気もアメリカ世人化していく」と説明しています。しかし、これは数十年前のデータです。

変化のスピードの早い現代では多分、もっと早く病気の「同化」が進むに違いありません。なお、このような大腸ガンに関する傾向はポーランド人移住者にぞれの民族がアメリカ移住によって病気がアメリカ化していくのは同様だとNCIはいっています。

つまり原住国で多かった種類のガンはアメリカ移住で減っていきます。これに対し少なかったガンでもアメリカに多いガンは多くなっていきます。

ユダヤ人移住者の1世、2世とアメリカ人のガンを比べたもの。アメリカ人を1とすると食道ガンは1世は0.4と低いのに2世になると0.7とアメリカ人に近くなります。

乳ガンは1世がアメリカ人の2倍なのに2世になると1.2とアメリカ人に近くなります。胃ガンも1世の1.2倍が2世では1.0とびったりアメリカ人と同じになります。

マクガンレポートでは「 NCI も食事・栄養とガンの関連に関する研究プログラムの研究では正しい食事によるガン予防の研究が最重要課題になるはずだ 」と証言していました。マクガンレポートの調査がきっかけになって世界中の研究者はガンと食事の関連に急に注目するようにになりました。

1982年にアメリカ科学アカデミーが発表した『食物・栄養とガン』というレポートは、ガンとビタミンやミネラルなどの栄養物質との関連を徹底的に追究したものですが、これもそんな一例です。
これで見るといかに多くのガンが欧米的な食生活が原因になっているか一目瞭然です。またこの表にはカロリーのとり過ぎもガンにつながるとしているが、欧米的な食生活は同時に過カロリーにもなりやすい性質を持っていることはマクガンレポートでも多くの専門家たちが指摘していたのでした。

たとえばごく単純な話で、自然な野菜や果物だとカロリーの割には量があってすぐ満腹感を起こすので過カロリーになりくいのですが、欧米風、現代風の食生活ではこういうもののとり方が圧倒的に不足しています。そんな理由によっても過カロリーになりやすいのが欧米的な食生活の特徴です。

原因になっている食生活や食習慣の特徴 ガンの種類
脂肪 前立腺、乳房、胃、大腸、膵臓、卵巣
たんぱく 乳房、子宮内膜、前立腺、大豊、膵臓、腎臓
カロリー ほとんどのガン
でんぷん質 どのガンにも直接の関連は見当たらない。しかし、摂りすぎによりカロリーのと理過ぎにつながることは当然ある。
アルコール 胃、肝臓、大腸
喫煙 肺、咽頭、喉頭、食道
アルコール+喫煙
口腔、咽頭、食道、肺
コーヒー・お茶
膀胱、膵臓
サッカリン 膀胱
カドミウム 腎臓
鉄欠乏 胃、食道
ヨード欠乏 甲状腺
燻製など

たとえば、乳ガンになった人は、はなびらたけを飲むだけでなく、食習慣で脂肪やたんぱく質をこれまでより減らす工夫が必要ということです。

脂肪摂取の増加で日本でも大腸ガンなどが急増

まず日本でも急増が著しい大腸ガンに関して取り上げてみましょう。脂肪摂取が多いと大腸ガンが増えることは多くの国を比較した疫学調査でよく実証されています。マクガンレポートで証言した世界的なガンの疫学者ワインダー博士が同委に提出した資料でも脂肪摂取の多い欧米諸国での大腸ガンの多さがよく示されていました。

大腸ガンは欧米諸国で平均してガン全体の15% を占めているガンです。ヒルは脂肪が多いと体の中で大腸ガンの発ガン物質が増えるのをつきとめました。われわれに身近なヒルの研究に、欧米人、日本人、アフリカの黒人の糞便の比較研究があります。ヒルが集めた糞便を分析したところ、欧米人の糞便中にはデオキシコール酸という発ガン関連物質がずっと大量に含まれていました。

つまり体の中でそれだけ大量につくられていたのです。この酸は肝臓でつくられる消化液の胆汁酸が、腸内の細菌によって分解されてできるものです。

腸内には100種もの腸内細菌がいますが、食事の内容次第である種の細菌の勢力が強くなったり弱くなったりしています。これで確かめたのは、脂肪を多くとればデオキシコール酸をつくる細菌の勢力が強まるということだったのです。欧米人には昔から大腸ガンが多く、そのもっとも大きな理由は、以上述べたような理由からでした。

ところで、ここで注意しておかなければならないことが1つあります。それはヒルが集めた日本人の糞便は、食事の欧米化がいまほどでなかった昭和40年代初め、しかも米子市近辺の農村部の日本人の糞便でした。だから現在の日本人の平均的な食事よりはるかに植物食品型の食事をしていた人々のものだったということです。大腸ガンが急増中のいまのわれわれの糞便は欧米人並みになっているのは間違いありません。なぜならば、そうでなければ大腸ガンが急増するわけがないからです。

かつて日本は乳ガンの少ない国でした。しかし、それもまたかつてのことなのは想像のとおりです。ワインダー博士はマクガンレポートでこう説明しているのです。

「脂肪摂取が多いとプロラクチンの分泌が増える。そしてプロラクチンは乳ガンの発ガンと関係している。だから脂肪を多くとれば乳ガンは増える」プロラクチンは女性ホルモンで脂肪を多くとると分泌が増え、分泌が増えると乳ガンになることが多いことは実験的にも疫学統計的にも確かめられています。

菜食主義に近い食生活をしているアメリカのセブンスデイ・アドヴエンテイスト教徒の女性は乳ガンになる率がずっと低く、彼女らのプロラクチンの分泌量は一般のアメリカ女性に比べ49% 以上も少ないのです。

食物繊維不足もガンの原因に

脂肪の過剰で増えるガンがいま例に挙げた2つのガンだけでないのは、周知のとおりです。ところで脂肪の過剰とは反対に、繊維の少ないことも欧米的食生活の欠陥です。そこでこんどは繊維との関連で見てみましょう。

脂肪摂取量の多い国ほど大腸ガンは増加しています。。一方、繊維摂取量の多い国ほど大腸ガンは少なくなっています。もっとも、脂肪の多い国は繊維が少なく、繊維の多い国は脂肪が少ないというのは一般的傾向なので、これをそのまま比較して云々しにくい要素もなくはありません。しかし、どちらにせよ大腸ガンは繊維のとり方が多ければ減るガンです。

また、脂肪摂取量では他の北欧諸国と差がないのに大腸ガンは4分の1というフィンランドの一部地域の農民の例は有名です。これだとストレートに比べて論じられるでしょう。

彼らは伝統的なライ麦パンを食べていて繊維摂取量が2倍です。繊維が多いと大腸ガンなどのガンが減る理由はいまではよく確かめられています。ところが、いずれにせよ過脂肪少繊維で大腸ガンなどを増やしているのが欧米的な食事です。

最後に2つの実験を紹介しておきましょう。ゴーリ博士はマクガレポートで、現代の先進国型の食事と同じ餌を与えるとネズミもガンになりやすくなるという実験を紹介しました。

この実験ではネズミを2つのグループに分け、一方のグループには蛋白質と砂糖を余計に与えてみました。つまり先進国の食事型の餌を与えました。
するとこのグループのネズミはもうー方のグループに比べ20倍もガンになりました。同じ発ガン物質を与えたのに一方は2% しかガンにならず、他方は40% にもなったというのです。

人と同じ腸内細菌学の光岡知足博士(当時、東京大学)は、日本人の青年に牛肉などの多い欧米型の食事、混合日本食、純日本食の三種類の食事を与えて体内での発ガン物質の発生を比べてみた。すると欧米食が二苗多く発ガン物質ができ、ついで混合日本食、純日本食の順だった。博士は欧米食のような高蛋白・高脂肪食はガンを増やすと警告しています。

さらにほとんどのガンがビタミンやミネラルの不足と強い関連があることは、今ではよくわかっています。アメリカ科学アカデミーのレポートもそのことを詳しく指摘したものでした。そして、こういうものも不足させているのが、また欧米的な食生活だということです。

心臓病を増やす欧米型食生活

先進国風の食生活は心臓病の基因である動脈硬化を促進します。アメリカのトップ死因、心臓病に関しても当然世界中から豊富なデータを集め、また各国の権威を呼んだり、重要な研究をくまなく収集してそれを詳細に分析しました。

たとえば北欧などヨーロッパの学者270人もの見解を集めたり、かつて心臓病の少なかったアイルランドで数十年のうちに心臓病が急増したのはなぜか? 同じ北欧でもフィンランド、デンマーク、ノルウェーの間に差がある理由は? といったことを必死に追究したりしました。

つまり歴史的データ(病気の様相の時代的な変化)と地理的データ(各国、各民族における相違)を広範囲かつ同時に収集するといったように、時間と空間の軸をつかっての分析、調査が綿密になされました。

ところで、欧米型食生活の国の心臓病といえば心筋棟塞、冠動脈血栓( 心臓を養っている冠動脈に血栓ができる )、心不全、狭心症といったタイプの心臓病。全てその基因は動脈硬化です。

動脈硬化は動脈の内側の壁にコレステロールなど血液の中を流れている物質が堆積して起きます。こういうものが堆積すれば当然動脈の内径は細くなり、血液が流れにくくなったり、やがては全く流れなくもなる。動脈硬化は体中の動脈に起きるが、これが心臓を受け持っている冠状動脈に起きれば心臓を動かす筋肉( 心筋 )に血液が行かなくなってしまいます。これでは心筋は死滅、心臓もお手上げです。これが心筋梗塞だが、狭心症とか血栓症もみな動脈硬化が基因になるのは同じです。

狭心症は心筋梗塞の軽い弟分と思っていいでしょう。血栓(血液が血管の内壁に付着してできる血液の栓)ができて動脈をふさぐのも、もとはといえば動脈硬化によって動脈が細くなっているからです。これらの心臓病はどれも血液の流れを妨げたり絹汁けサさせるものなので虚血性心臓病といわれます。

虚血性心臓病のもとは動脈硬化です。そして動脈の内壁に付着する堆積物の「材料」になるのがコレステロール、中性脂肪といった脂肪性の物質です。

だから脂肪の多い欧米的食事が心臓病につながる理由は単純明快にわかります。実は、現在の欧米的な食事が心臓病を起こしやすいのにはもう少し複雑な要素がからんでいるのですが、基本的にはいまのようなことです。

そして同じ脂肪でも動物性脂肪が多すぎればとくにいけないこともわかっています。動脈硬化は食べる脂肪全体が少なければ起きにくく、また同じ脂肪の量をとるにも植物性脂肪二に対し動物性脂肪一の比率なら動脈硬化は起きにくいとされています。

しかし欧米型食事は全体の脂肪も多く、動物性脂肪の比率も高い。心臓病王国はアメリカとフィンランドが「両雄」ですが、欧米各国はどこも多いのです。そしてこれらの国の食事は脂肪全体も多く、同時に動物性脂肪の割合も高いのです。

1974年当時のデータでは、アメリカ人は全力ロリーの16% を動物性脂肪でとり植物性脂肪は26% でした。これは動一対植1.6で望ましいとされる1対2よりずっと動物性脂肪が多いのです。また脂肪総量は1日150g にもなっています。

いまアメリカでは心臓病で年間60~70万人もの人が死んでいます。その他欧米諸国もみな心臓病が死因のトップになっています。人口10万人当たりの死亡率で見るとアメリカ、デンマークなどは300を超え、他の国も250前後といった数字。これに対しアジア、たとえばフィリピンでは25前後と驚くほどの差です。食事の内容の違いが、こんな大差をつくっているのです。

国際心臓病調査が教える先進国風食生活の欠陥

7カ国13地区で行なわれた国際心臓病調査があります。これは40~59歳の健康な男子を選び、その後の5年間に心臓病をどれだけ起こしたかを追跡調査、同時に脂肪摂取量(動物性、植物性)やコレステロール値なども対照して調査したものです。

この調査ではオランダやアメリカは脂肪摂取量も多く、また動物性脂肪の占める比率も高く、そして5年間のうちにオランダやアメリカでは100人中3人以上が心臓病になりました。また動物性脂肪の比率が一億高かったフィンランド東部は5人近く心臓病を起こしました。

これらの土地の人がコレステロール量も高かったのはいうまでもありまsん。オランダ、アメリカ、フィンランドなどはカロリーの約40% を脂肪でとり、しかもそのうち約半分は動物性脂肪でした。そして、心臓病を起こす人が多数いました。これに対し心臓病の少なかった国は、脂肪総量も動物性脂肪も少しでした。

動物性の脂肪やコレステロールの摂取が増えれば心臓病になりやすくなるというのは、今では常識です。しかしそのような方向に食生活の内容を変化させたのが、わが国を含め先進各国を一様に飲み込んだ、食事欧米化の波です。

わが国の脂肪摂取量は脂肪の総量で1日12.4g (昭和30年)から56.9 g(昭和60年)と約3倍にも増え、とくに動物性の脂肪は同じ期間に8.4 g から27.6g と3倍以上に増加し現在もほぼ同じ状況です。

先進各国での心臓病の増加は脂肪だけの問題ではありませんその他の要因としてカロリーの総量が多過ぎることや砂糖の増加、繊維の減少など幾つもの原因が複合的に影響しています。そしてそういう原因も同時に重なり合っているのが食事欧米化の本当の正体と言えるでしょう。重なり合った幾つもの原因のことを理解してもらうには、マクガレポートで証言したクリチェヴスキイ博士(ウィスター解剖・生理学研究所)の総括を紹介するとすぐに理解できるでしょう。

博士は食事の欧米化とは「脂肪と動物性蛋白質、砂糖の増加、繊維の減少のことだった」と総括した後で主につぎのような指摘をしました。

「幾つかの実験からは動物性蛋白質の増加と心臓病の増加の間には関連のあることがわかります。また、同じ動物性蛋白質でも動脈硬化の起こり方は異なりますもちろん植物性蛋白質だともっと違います。

ウサギの実験で餌に牛肉の蛋白質を入れて与えたところ4週間で動脈硬化が起きました。しかしカゼイン(牛乳などに多い蛋白質)だと10週間でも動脈硬化は起きず2ヶ月で初めて起きたのです。

また1日30mg のコレステロールを与え、同時に餌に27% の牛肉の蛋白質を入れてやると1年で動脈硬化が起き、36% にすると3ヶ月で起きました。

さらにこの実験では餌の中に38% のカゼイン、39% の大豆蛋白質を入れる2つの組に分けても実験しました。すると大豆蛋白質では動脈硬化が一番起こりにくいことがわかりました。大豆蛋白質に比べると、カゼインの場合はコレステロールなしでも動脈硬化が起きやすいこともわかりました。

つぎにコレステロールの量を2倍に増やしてみるとこれだけでもかなりの動脈硬化傾向を示しました。しかしそこに大豆の蛋白質を同時に与えると動脈硬化の傾向は逆に減少しました。また他の実験でも小麦の蛋白質はカゼインよりも動脈硬化が起きにくいことがわかりました。

博士の指摘では、動物性食品(とくに獣肉)の過食は少なくとも心臓病の関係性から見れば好ましくないのです。しかも実際の食生活では蛋白質と脂肪を実験のように別々に分けて食べているわけではなく、動物性の蛋白質をとれば同時に脂肪も体に入るわけだからなおさらです。

糖の多さ、繊維の少なさも心臓病を増やす要因

博士は砂糖についてもこんなふうに証言しました「1955年から65年の間の各国の心臓病の増加は、この2つと関係しています。スイスでは心臓病死がこの間に5.5% 増え、脂肪摂取は28% 増加しました。フィンランドでは30% 死亡が増え、脂肪は34% 、砂糖は123% 増えました。ユーゴスラビアでは動物性脂肪は25% 減りましたが、心臓病死は4倍近く増えました。そして砂糖消費は3倍にりました」

博士は、背景の食生活が違うから国により心臓病死を増やす要因は必ずしも同一ではないとしつつも、こう言いました。しかし、どっちにせよ砂糖や脂肪が増えるのは過カロリーにつながります。そして余ったカロリーが体の中のコレステロール値を高くするのは同じです。
過カロリーは心臓病の天敵です。コレステロールの3分の2は食べものからつくられていて、過カロリーはそれだけ余計にコレステロールの原料を供給することになるからです。

ユーゴスラビアのようなケースは例外で、先進各国では動物性脂肪も砂糖もともに増加しました。砂糖は過カロリーにつながる他に、砂糖そのものが動脈硬化の要因になる血液中の中性脂肪を増やすもとにもなります。

甘いもの好きが脂肪太りになるのでもわかるように体内であまった砂糖は脂肪に変えられるからです。博士が指摘した繊維の減少も心臓病の増加要因に直結します。繊維の働きは、心臓病との関連でいえば、余分なコレステロールを体外に排出する役をしています。

イサゴールという食物繊維はコレステロールの排泄に役立ちます。便秘解消によく使われますが、コレステロールが高い人にもおすすめのトクホです。

だから繊維が不足すればコレステロールは体にたまりやすく動脈硬化を促進してしまのです。前出のグラフではフィンランドの東部と西部では脂肪のとり方に大差はありません。しかし、心臓病には大差が出ています。

これもガンの所で述べたような繊維摂取量の違いです。前出のアメリカの食生活や日本でからは砂糖の増加も繊維の減少もわかりません

しかし、われわれは食事の欧米化で繊維などは3重の意味で減らしてきたのです。第一には、でんぶん質摂取の低下でわかるように植物性食品を少量にしました。これで植物性食品にしかない繊維は減ります。つぎに同じでんぶん質の摂取低下の中でも野菜、果物といった自然な形の食品をとくに減らし、その分砂糖を増やしたのです。
でんぶん質の減少以上に、野菜や果物は減少したのです。

「20世紀初頭われわれは、でんぶん質はほとんど穀類、野菜、果物でとっていました。しかし今は総量でカロリーの44% になるでんぶん質のうち24% は砂糖でとっているのです。これは国民の健康に重大なダメージを与えています」これではまるで砂糖漬けだが、日本だって同じ傾向をたどってきました。

繊維の多い野菜、果物を減らし、繊維のない砂糖を増やせば繊維が減るのは当然です。さらにもう1つの原因は、穀類や野菜、果物を「きれいに」してきたことです。米でも小麦でも精白すれば繊維はずっと減ってしまいます。野菜や果物をまるごと食べないとか繊維をこしたジュースにするなんてやり方も繊維を減らす先進国風の習慣です。

 

早期発見のために 自覚症状で安易に判断せずに、定期的な検査でがんを早期発見する15項目と自宅で自分でできる検査キットも

がん細胞は多くの場合、10年~20年という年月をかけて成長します。正常な細胞ががん細胞に変異していく過程のどこかで、その流れにストップをかけられれば、がんを発症する確率が低下するといわれています。

その意味では、がんの予防として大切になるのが、乱れた生活習慣や食事の内容を見直し、必要な対策を行うことです。そうすればがんを未然に予防できる可能性があるといえます。

また万一がんを発症していたとしても、発見した時期が早ければ早いはど、治療によってがんを克服できる確率は高くなります。
一般に、病気の兆候をつかむのに有用と思われているのが、職場で行われる簡易な健康診断や自治体の特定健診です。働いている人であれば、毎年決まった時期に職場の健康診断を受けて、「要精密検査」といわれない限り「よかった。健康に大きな問題はないようだ」と安心しているはずです。

しかし、集団を対象としたこうした健康診断は、「がんの早期発見」という点では、まったく不十分です。数ヶ月前に受けた職場の健診で「異常なし」といわれていた人に、当院での内視鏡検査で早期のがんが見つかることは決して珍しいことではありません。

集団健診ではなく、人間ドックで細かく調べていれば大丈夫かというと、残念ながら、必ずしもそうとはいい切れません。

人間ドックなどで行われるがん検診にも、実はさまざまな誤解が潜んでいます。中には、がんの検査といわれていながら早期がんの発見にはほとんど役に立たない検査も数多く見受けられます。

繰り返し述べてきたように、早期がんの段階では、発症していてもまず自覚症状はありません。「症状がないから」「健康診断で異常を指摘されなかったから」と、自分の健康を過信してしまうのは危険なことです。

それでは、がんを早期発見するためには、どういう検査をどのように活用すればいいのでしょうか。効果的な検査方法や検査を受けるべき適切な時期を紹介します。

ガンの早期発見のために!がん にならないための「定期的な検査」15項目

  1. 職場の簡易な健診だけでは不足
  2. 早期発見のために 胃バリウム検査の精度とリスクとの兼ね合い
  3. 便潜血検査で陰性だからといって100%安心しない
  4. 腫瘍マーカー採血や検診などの一般採血では早期がんは見つからない
  5. 最新のPET検査も がん検診には万能ではない
  6. 簡易なガン検診の本来の目的まで理解する
  7. 40歳を過ぎたら胃の内視鏡検査を受ける
  8. 40歳を過ぎたら大腸内検査も行う
  9. 40歳を過ぎたら喫煙者、これまでに喫煙していた人は「胸部CT検査」を受ける
  10. 20歳以上の女性は年に1度は「子宮頸がん」検査を行う
  11. 女性は30歳代に「乳ガン検査」を欠かさない
  12. 胃痛や胃の不快症状は要注意、胃がんが隠れているケースも
  13. 大腸ポリープの切除は大腸ガン予防に有効
  14. 肝臓ガン予防のためにも肝炎ウィルス検査
  15. 定期的な検査は誕生月に行うなど家族全員で決めておく

生活の中で忙しくて仕事中心、仕事を優先している生活の人は自宅で行える検査キットでの検査も行ってみましょう。ガンは早期発見であれば治療できる病気になりました。
2人に1人がガンという恐ろしい時代です。私は大丈夫?は幻想でしかありません。検査をして早期発見、早期治療であなた自身、そして家族の人生も救われるのです。
抗ガン剤治療は、時間だけでなくお金もかなりかかります。検査をすることでいろんなリスクから回避できます。

定期的な検査は誕生月に行うなど家族全員で決めておく

2人に1人ががんになるという今の時代、がん検診などの定期的な検査が大事なことは、なんとなく知っている、という人が多いと思います。そして早期発見がいかに大切かということです。

しかし現在、日本でがん検診を定期的に受けている人は、全体でまだ2~3割程度です。たとえば乳がん検診では、アメリカの受診率は70~80 % といわれます。検診によって早期発見・早期治療が可能になり、アメリカの乳がんによる死亡率は徐々に低下してきています。

イギリスやオランダなどの欧米先進国も、アメリカと同様の受診率を誇っています。それに対して、日本での乳がん検診受診率はわずか20%前後です。子宮頸がん検診もはば同じような数値です。国のほうでも、がん検診の受診を増やそうと種々のキャンペーンを行っており、以前に口では「家族を大切にしている」と言っていたり、実際に休日にどこかに連れて行ったりと家族サービスを細めに行っている方は多くいますが、自分の体や健康に対して普段から十分に気をつけず、定期的な検査も受けないような方は、実は家族に対してかなり無責任であるといわざるを得ません。

病気になってから慌てたのでは、その後の家族に肉体的・精神的・金銭的な大きな負担がのしかかってしまうからです。「がんだとわかるのが怖い」という理由もありますが、がんが怖いのは、命にかかわる状態にがんが進行するまで放置しているからです。

多くのがんは早い段階でわかれば、治療が可能です。また、定期検査で異常がないとわかれば本物の安心が得られるわけですから、いたずらに検査を恐れるのは無益なことです。他に、がん検診未受診の理由には「健康状態に自信があり、必要性を感じない」(24. %)という回答もありましたが、これも何度も繰り返すように、早期のがんには自覚症状がはとんどありません。健康状態に自信がある・なしにかかわらず、受けておくべきなのが、定期的な検査です。

また日本に特有といえるのが「心配な時はいつでも医療機関を受診できる」(22・0%)という回答でしょう。日本には国民皆保険があるため、もしがんを発症しても、他国に比ベれば比較的少ない金銭的負担で医療機関を受診することができます。

しかし、高齢者やがんが増えているわが国では、国民医療費は毎年1兆円という規模で増加し続けています。定期的な検査をきちんと受けたり、がんや病気にならない予防に力を入れて、病院にかからずに済むようになれば、個人の人生においてもメリットが多く、なおかつ国の医療費抑制という社会貢献にもなります。

がんの場合、気になる症状があったら病院を受診する、健康診断で引っかかったら医師に相談する、というのでは受診のタイミングが遅過ぎます。日頃から、定期的な検査や健康維持に必要な検査を活用し、積極的に予防に取り組んでいくことが大切です。

ぜひ定期的な検査を「家族の恒例行事」に加えていただきたいと思います。また「ガンにならない習慣」を、できるところから少しずつでも実践してみてください。それが、がんという病気を遠ざける道です。

日常生活に潜む発がんリスク | ガンにも負けないフコイダンのパワーと効能
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肝臓ガン予防のためにも肝炎ウィルス検査

原発性の肝臓がんは年間に約4万人の方が発病し、3万5千人が亡くなっています。 臓器別死亡者数では、男性では肺癌、胃癌についで第3位、女性では第5位。

そんな肝臓がんを予防する検査ということでは、肝炎ウイルス検査も、一度は受けておきたい検査のひとつです。そして肝臓がんの原因の約9割は、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなどへの感染です。

肝炎ウィルスは血液や性行為などによって感染します。よくいわれるのは母から子への母子感染や輸血による感染ですが、もっとも多いのは「感染経路が不明」というケースです。

近年は若い世代を中心に、性感染によるB型肝炎ウイルスキャリアが増えているという指摘もあります。こうした肝炎ウィルスに感染していても、基本的には自覚症状はありません。初期の頃は、健康診断の肝機能検査で異常が出ることもありません。そのため感染に気づかないうちに肝臓の炎症が進んでしまい、やがて慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんといった深刻な疾患へと進展してしまいます。

しかし、最近ではインターフェロン療法などの治療がめざましく発展しており、早めに感染に気づいて治療を行えば、肝硬変や肝臓がんへの進行を防ぐことができます。早期発見・早期治療のためには、やはり検査が重要になるのです。肝炎ウイルス感染があるかどうかは、血液検査で調べられます。多くの自治体では、肝炎ウィルス検査を無料で行っていますし、治療が必要になった場合に医療費の補助を行っている自治体もあります。

また保健所などで、HIV(エイズウィルス) やクラミジア、梅毒といった性感染症の検査の一環として肝炎ウイルス検査を行っているところもあります。これまで一度も肝炎ウイルスの感染を調べたことがないという人は、一度、自治体に問い合わせて検査を受けておくといいでしょう。

胃や大腸の内視鏡検査を行う際にも、エチケットとして内視鏡検査を受ける全員に肝炎などの感染症の検査が必須となり、内視鏡検査時の採血でも調べることができますので、医師に確認するといいでしょう。

肝臓がん「肝硬変からがんへの変化」 | 健康メモ
https://health-memo.com/2016/08/06/%e8%82%9d%e8%87%93%e3%81%8c%e3%82%93%e3%80%8c%e8%82%9d%e7%a1%ac%e5%a4%89%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%8c%e3%82%93%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%a4%89%e5%8c%96%e3%80%8d/

大腸ポリープの切除は大腸ガン予防に有効

ここ最近、急増している大腸がんは、いきなりがんとして現れるのは全体の約1割程度です。残りの9割は、大腸ポリープから徐々に変化して大腸がんに進行していくものです。そのため、がんになる前の大腸ポリープの段階で切除してしまえば、体に負担がかかることなく、大腸がんを防ぐことができます。

大腸ポリープ切除が「究極の大腸がん予防」といわれる所以です。検査で大腸ポリープが見つかったという場合、ポリープの数や大きさ、形などは人によってさまざまです。ポリープがひとつふたつというケースもあれば、10個以上のポリープが発生している人もいます。形状も単純に粘膜が盛り上がっているもの、きのこのように茎のあるもの、また粘膜を這うように広がる扇平なポリープもあります。

大腸ポリープ切除には、検査をしたあとに改めて入院して内視鏡手術を行う方法と、検査と切除を同時に行う日帰り内視鏡手術があります。

かなりの高齢の人や心疾患などの病気がある場合や、ポリープの数や形状により特殊な内視鏡切除を行うケースでは、入院手術が適当な場合もあります。しかし、ポリープの大きさや形状などのいくつかの基準をクリアすれば、日帰り手術で問題ない場合がほとんどであると思われます。

最近では、大腸ポリープを切除するために日を改めての1泊2日入院を推奨する病院が増えてきているように感じます。大腸ポリープ切除後の入院というのは、いわゆる出血や不測の事態がないかの経過観察のための入院であるため、入院中の医療機関側の手間がほとんどかからず、「ただベッドで寝ていて病院にいてもらう」だけの入院ということです。さらにポリープ切除は通常、午後に行う病院が多く、夕方近くに入院して翌日午前中に退院となるので、ベッドの回転率がとてもよくなります(午前と午後にわけて1 日のうちに2 人の患者さんでひとつのベッドを使うことができます)。つまり病院側は入院当日と退院日の2日間の入院費用を算定することができるため、医療業界では、大腸ポリープ切除後の入院は「寝かしておくだけのドル箱入院」とさえもいわれます。「安全、安心のために」を口実に多額の入院費や時間を取られてしまうのは、国の医療費抑制という観点からも疑問を感じざるを得ません。

大腸ポリープは大腸内視鏡の手元から挿入した電気メスや生検紺子といった切除用の器具で切除します。粘膜を切除するというと痛みを感じると思う人も多いようですが、大腸の粘膜には神経がないため、切除で痛みを感じることはありません。ポリープを切除したあとは、大きさによっては、数日間は、飲酒の制限や激しい運動や重い物をもつといった腹部に力がかかる行動は控えるようにするなどの制限がある場合もあります。ポリープの大きさや切除方法などにより、生活の注意点は少しずつ異なりますので医師によく確認してください。また大腸ポリープは一度切除しても、別の場所に別のポリープができることがよくあります。適切な検査間隔で大腸内視鏡検査を受けていくことが肝要です。

大腸がん「開腹手術が圧倒的に減少」 | 健康メモ
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胃痛や胃の不快症状は要注意、胃がんが隠れているケースも

胃がん対策にピロリ菌除菌

がんの予防ということ視点でもおすすめしたい検査があります。まず、胃がんの予防として挙げられるのが、ピロリ菌感染の有無を調べる検査です。

40代以上の人や、30歳代以下であっても胃痛や胃の不快症状がある人は、胃内視鏡検査で早期胃がんの有無やピロリ菌感染の有無を調べることをおすすめします。前にも述べたように、一度ピロリ菌に感染すると、年齢とともに胃粘膜の萎縮が次第に進んでいき、強い胃粘膜の炎症が持続して、胃がんの発生リスクがより高くなります。

自分で出来る!胃がん検査、ガン胃がん検査セット(ピロリ菌検査含む) | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める
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胃粘膜の萎縮が高度に進行すると、むしろピロリ菌が生息できないほど荒れた胃粘膜(腸上皮化生)となり、ピロリ菌が消失することもあります。このため、血液検査や尿検査、UBT(尿素呼気試験といわれる袋に息を吹いてピロリ菌を検査する方法) などで、ピロリ菌感染の判定だけを行うのでは、胃がんの早期発見にはつながりませんので、胃内視鏡検査で粘膜の状態や胃がんの有無をきちんと確認することが重要となります。

内視鏡検査でピロリ菌感染がわかった場合は、薬を処方して治療を行います。1次除菌には2種類の抗菌薬と1種類の抗潰瘍薬がセットになった薬が使われるのが一般的です。7日間薬を服用して、その後4週間以上経過してから、ピロリ菌が消えているかどうかの判定検査を行います。

1回目で除菌に成功する確率は、およそ60~70 %程度だといわれています。1回目で完全な除菌ができなかった時は、薬を変更して2回目の除菌治療を行います。2回の治療で除菌できる確率は、95~97% に上ります。
f最近では、風邪をひいた時などに医療機関で必要のない抗生物質を簡単に処方されることが多くなってきており(ウイルス感染に抗生物質は効きません。効果があるのは細菌感染が疑われる時のみです)、ピロリ菌に耐性(抗生物質が効きにくくなってくる状態) ができてしまっていることが問題になっており、除菌率が以前と比べるとかなり低下してきています。

抗生物質のむやみやたらな乱用がここでも大きな問題となっています。ピロリ菌の除菌治療を成功させるポイントは、薬を飲み忘れたり途中でやめたりせずに、医師の指示を守って服用することです。自己判断で薬の飲み方を変えてしまうと、完全な除菌ができなかったり、薬に耐性をもったピロリ菌が現れて、除菌がより難しくなる可能性があります。

ピロリ菌の除菌治療は基本的に2回目までが保険適応となります。2度とも除菌に失敗してしまうと、3回目からは保険適応がなくなり、自費治療となります。3次除菌に関しては、まだ標準的な薬の内容がきちんと決まっていないため、医療機関ごとに使用する薬の種類は異なります。3次除菌を行っている医療機関はまだまだ少ないのが現状ですので、3次除菌を受けたい時はそのことを伝えて、専門の胃腸内科などで相談してください。

また、ピロリ菌は幼少期に感染することが大部分といわれていますので、一度、除菌に成功すれば再発することはまずありません。しかし、一般の人だけに留まらず、ドクターでさえも「除菌さえすれば胃がんのリスクがゼロになる」という勘違いをしている人が多くいます。一般に、除菌によって胃がんになるリスクは30〜40 % 程度減少するといわれています。

除菌をした後も、ピロリ菌の影響で胃粘膜が薄くなった萎縮性胃炎は元には戻らず、薄い粘膜のままです。特に萎縮性胃炎や腸上皮化生のある人は、除菌後も定期的な胃内視鏡検査が必要になりますので注意しください。

女性は30歳代に「乳ガン検査」を欠かさない

マンモグラフィだけでなくエコー検査も欠かさない

乳がんについて、女性は、30歳前半から徐々に増え始め、他のがんに比べて比較的若い頃から注意が必要ながんの代表です。

乳がんの検査で一般的なのが、マンモグラフィと超音波検査です。視触診という方法もありますが、見て触れて診断できるぐらいの乳がんはすでにかなり進行していることが多く、死亡率を下げる効果はないという結果が出ています。

ただし、マンモグラフィで異常がなくてもエコーでがんが発見されるケースもまだまだ多いので注意が必要です。マンモグラフィとは、乳房専用のX線検査のことで、専用の装置で乳房を挟むようにして撮影するため、多少の痛みを感じることもあります。

マンモグラフィは乳がんを白く描出しますが、乳腺も同様に白く写し出されてしまいます。そのため乳腺密度が濃いと乳腺の中に乳がんが隠れてしまい、発見しつらくなってしまいます。

日本女性は欧米女性と比べて乳腺密度が濃い人が多いため、マンモグラフィによる検査が比較的不得意とされて新しい検査方法のため十分なデータがなく、今後のデータの蓄積が望まれる検査のひとつだといえます。

乳房MRI検査は磁気で撮影するため、被ばくしないという利点がありますが、検査費用が比較的高く、撮影時間もマンモグラフィに比べて長く、検査を行える施設が限られているため、大人数を安価にさばく集団検診には不向きだといえます。

世界的に検証されたデータが多いマンモグラフィは検診を継続的に行うと死亡率を20%はど低下させるといデータもありますので、30歳を過ぎたら一度はマンモグラフィと超音波検査を受けてみることをおすすめします。

マンモグラフィを受けてみると自分の乳腺密度が濃いのか薄いのかがわかりますし、薄い場合はマンモグラフィが自分にとって有用な乳がん検査だと認識でき、濃い場合は自費負担となりますが乳房MRI検査などに今後切り替えるきっかけになると思います。

マンモグラフィを受けることによって、がんの有無だけではなく、自分の乳腺の状態を知ることができ、今後受けるべき乳がん検査の戦略を立てることができるという点では非常に有益なことだといえます。ただ漫然とマンモグラフィを受けるのではなく、マンモグラフィの利点・欠点をきちんと理解したうえで検査を受けるようにすることをおすすめします。

乳がん「大きさよりリンパ節」 | 健康メモ
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20歳以上の女性は年に1度は「子宮頸がん」検査を行う

これは女性に限った検査ですが、20歳以上の女性は、1年に1度は、「子宮頸がん検査」を受けておくと安心です。

「子宮ガン」2つのタイプがある | 健康メモ
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子宮がんには、子宮の上部の広い内腔をもつ子宮体部という部分にできる「子宮体がん」と、子宮の下側の細くなっている頸部にできる「子宮頸がん」の2種類があります。

子宮体がんは子宮の内膜に発生するがんです。月経がある年齢の女性では月経によって子宮内膜が定期的にはがれ落ちるため、子宮体がんが発生する頻度は少ないとされていましたが、近年では食生活の欧米化による肥満や月経不順の方の増加などにより若年者にも多くみられる傾向にあります。

閉経後の50〜60代に発症する人が増え、妊娠・出産を経験していない人に比較的多いとされています。一方の子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルスというウィルス感染が原因で起こること多いがんです。

20歳代の若年層で発生率が急激に増加して、30~40歳代に発症のピークがありますが、がん検診で早期発見が可能ながんとして知られています。

子宮頸がん検査では、腹鏡を用い子宮頸部を直接観察し、表面の粘膜やおりもの(帯下)の状態を調べます。がんが発生しやすい部位を中心に綿棒やへラ、ブラシで擦り、細胞を採取し顕微鏡で詳細な評価(細胞診) をします。

検査後にまれに出血するケースもありますが、はとんど痛みはありません。細胞診と合わせて、ヒトパピローマウィルスの感染を調べる検査もよく行われます。細胞診で異常がみられた場合は、コルポスコピー(腹拡大鏡)検査で子宮頸部の粘膜を詳細に観察し、粘膜の組織を採取することもあります。

子宮頸がん検査は、一般の産婦人科や女性専用クリニック、健診センターで受けられます。「自宅でできる子宮がん検診」といった自分で行う簡易な子宮がん検査などもありますが、がんが発生しやすい部位から細胞が上手くとれていない場合が多いため、おすすめできません。

細胞診で異常がなく、ヒトパピローマウィルスへの感染もない人では、2~3 年に一度の子宮頸がん検査でいいと思います。しかしウィルス感染がある場合は、1年に一度、・細胞診を継続したはうがいいとされています。検診受診者のうち約1%程度に精密検査が必要となり、精密検査が必要な受診者の中で実際にがんが発見されるのが約10% 近くと高率であることからも検診の重要性がわかります。

子宮頸がんの予防に関しては、ワクチン接種が有効とされています。ヒトパピローマウィルスは性交渉で感染するため、10代前半のうちにワクチンを接種しておくと、その後ウイルスと出会う機会があったとしても、ウィルスの増殖を抑え、ウィルス由来のがん発生は確実に減少します。

性交渉経験が既にある女性への有効性もある程度あるようです。しかしワクチンで予防できない子宮頸がんも存在すること、ワクチン接種によって重篤な副作用を招く可能性があることも忘れてはなりません。ちなみに子宮体がんは、今のところ、効果が認められたがん検診法はありませんが、骨盤MRIや経腱超音波での子宮内膜の評価が発見には有用とされています。

子宮体がんは比較的早期の段階で出血が起こることもあるため、不正性器出血があった時にはすぐに医療機関を受診すれば、早期発見につながります。

40歳を過ぎたら喫煙者、これまでに喫煙していた人は「胸部CT検査」を受ける

男女ともに40歳以上の人で、喫煙者、さらに過去に喫煙歴のある人は特に注意をして、1〜2年に1度の胸部CT検査を受けておきたいものです。

肺がん検査として、もっともよく行われているのは胸部単純X線検査です。この胸部単純X線検査では、一般的に肺がんの大きさがっ品程度の大きさにならないと画像としてとらえにくいという欠点があります。

レントゲン検査は、撮影も簡単ですし、費用も安く大人数をさばく検診などでは大変有効ですが、早期発見という点では適している検査ではないといわざるを得ません。
画像を読影する医師の技量にかなり左右される面がある検査のひとつであり、早期の肺がんはもちろんですが、かなり進行した肺がんですら、できている部位によっては見落としや発見しつらい面が多々あることでも有名ですので、注意が必要です。

肺がんの早期発見に有用とされているのが、胸部CT検査です。CTとは、computerized tomography の略で日本語でコンピュータ断層撮影装置といいます。
これは体の外周からX線を照射し、コンピュータ処理によって人体を輪切り状にした断層写真をつくる画像検査です。CT検査では、単純X線検査では判別できないような小さな病変や、X線では映りにくい部位の異常も詳細に見ることができます。

日本では、肺がんの一次検診にCTを使うケースはまだ限られていますが、米国ではCT検診を年に一度受けることでがんの死亡率が20 %低下したというデータもあります。

今後は、CTによる肺がん検診が増えていく可能性も考えられますが、被ばく量が胸部単純X線検査に比べて多いという点は考慮しないといけない問題だと思われます。

特に喫煙者や喫煙歴のある人、喫煙者のそばにいて副流煙に接する機会の多い人は、人間ドックや検診センターなどで、高分解能CTによる肺がん検診を受けてみるといいと思います。先にも述べたように、PET検査は肺がんの早期発見には適さないので注意してください。

自分でできる!肺ガン検査キット | ガンの予防対策と増殖抑制作用を高める

40歳を過ぎたら大腸内検査も行う

40歳を過ぎたら大腸内検査も行う ことが重要です。40歳を過ぎたら胃の内視鏡検査を受けると紹介しましたが、同じく40歳を過ぎたら大腸内検査を行うことが早期ガンの発見には必須です。

男女ともに40代以上の人は、数年に一度は「大腸内視鏡検査」も受けることが非常に大切です。検査の頻度は、大腸ポリープや家族内の遺伝の有無など、各人でそれぞれ変わってきます。

大腸がんは胃がんに比べると進行が比較的緩やかであるとされているため、大腸ポリープが検査で見つからなかったような方は検査間隔を徐々に空けていっても問題ないと思われます。

大腸がん検診の検査法として、もっともよく行われているのが便潜血検査ですが、便潜血でわかる大腸がんは前述したとおり、かなり進行した状態のがんであるケースが多いのです。

早期の大腸がんや大腸ポリープの段階で早期発見したいのであれば、やはり大腸内視鏡検査が最適な検査法です。大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡(大腸カメラ) を入れて、大腸の粘膜全体を観察するものです。がんだけでなく、将来がんに変化するポリープなどの微細な病変も、発見できる確率の高い検査です。大腸内視鏡検査も、一般には胃内視鏡の場合と同じように「つらい・苦しい」というイメージが少なくないようです。

検査を受ける人がつらいと感じるポイントは3点あります。
ひとつは、検査の間中、スコープが肛門を刺激し続ける機械的な圧迫感があること。また複雑に曲がりくねった大腸にスコープを通していくには高い技術が必要です。
内視鏡医の技量によっては、S状結腸や横行結腸でスコープをうまく折り畳めず、内視鏡を押し込まれることで、腹部全体を棒で突き上げられるような痛みと圧迫感が生じることがあります。
3つ目は、大腸内視鏡検査では、胃の場合と同様に大腸の粘膜を広げて観察する必要があり、大腸に空気をパンパンに入れるので、下腹部やおへその周辺に不快な膨張感を感じる、ということです。大腸は、150cmほどの長い管がアコーディオンのように折り畳まれて70cmほどの長さになってお腹の中に収まっています。

そのため大腸内視鏡検査では、大腸の内壁の襲を十分に広げて、ヒダとヒダの間に隠れた病変まで見逃さずに観察することが重要です。上のヒダを広げるために大腸に空気を入れるのですが、鎮静剤を使わない従来の検査では、この時の膨張感による苦痛が強いため、内視鏡医は短時間で観察せざるを得ず、詳細な診察ができないというデメリットがありました。精度の高い検査を受けるためには、大腸内視鏡検査も軽い鎮静剤を利用して十分に観察ができるタイプの検査を選ぶことが大切です。

さらに、一部の病院やクリニックでは空気の200倍ほど吸収の早い炭酸ガスを使用することで、検査後のお腹の張りをなくす工夫をしています。

また大腸内視鏡は胃カメラよりもより挿入に高い技術が必要になりますので、医師の経歴などを確認し、内視鏡検査・治療を専門にしている医師を受診すると安心です。この検査でポリープやがんと疑われる病変が見つかった時は、特殊染色や拡大機能を利用して詳しく調べます。内視鏡で治療可能と判断した場合には、その場で内視鏡治療を行い切除することも可能です。大腸内視鏡検査は、ポリープがまったくない人であれば 2〜5 年に一度くらいでいいでしょう。過去にポリープがあった人や家族内に大腸がんや大腸ポリープの有無がある人は、医師と相談して検査の頻度を決めていきます。

どうしても時間がとれない人のための自分でできる!病院に行かずに行う大腸ガン検査キットも活用しましょう。