月別アーカイブ: 2019年11月

欧米型食生活 ガン

欧米型食生活 ガン を招いている ガンの多くの原因

欧米型食生活 ガン を招いている ガンの多くの原因となっているのは言うまでもありません。それまでは、欧米に大腸ガンが多く日本に胃ガンが多いのは両者の体質の違いだなどといった体質説が述べられたりしていました。しかし日本でもかつては欧米的なガンとされていた種類のガンが急増している現実を前にしては、誰だって体質説など信じられないのです。

欧米型食生活 ガン ガンの様相が変わるのは食習慣によるものが大きい

最近は、ガンも「食源病」だということは常識になりつつありますし、医師も焦げたものは控えてくださいとか脂肪分の多いものは控えてくださいと言うことが増えました。

しかしガンが食事の間違いで起こる病気だということを公式の立場から明らかにしたのは、やはりマクガバンレポートが最初でした。
現代病と食生活の関連性

それまでは、欧米に大腸ガンが多く日本に胃ガンが多いのは両者の体質の違いだなどといった体質説が述べられたりしていました。しかし日本でもかつては欧米的なガンとされていた種類のガンが急増している現実を前にしては、誰だって体質説など信じられないのです。

この点でもマクガレポートの審議調査は歴史的なものだったと言えるでしょう。マクガンレポートにはガン食源病説を打ち出すのに十分な資料がぎっしりと集められました。しかし、ここでは2つの例だけを取り上げ、ガンと食事の関連がいかに密接かを説明したいと思います。

アメリカ国立ガン研究所( NCI )の資料でアメリカ人と日本人移住者の大腸ガンについて研究したものがあります。アメリカ移住時を基点として大腸ガンは世代を経るとともに増えていき、3世になるとアメリカ人と同じ高い率になっていったのです。

NCI は「移住者やその家族は原住国の食習慣を持っています。だから食生活はすぐには変わりません。しかし、次第に食生活はアメリカ化し病気もアメリカ世人化していく」と説明しています。しかし、これは数十年前のデータです。

変化のスピードの早い現代では多分、もっと早く病気の「同化」が進むに違いありません。なお、このような大腸ガンに関する傾向はポーランド人移住者にぞれの民族がアメリカ移住によって病気がアメリカ化していくのは同様だとNCIはいっています。

つまり原住国で多かった種類のガンはアメリカ移住で減っていきます。これに対し少なかったガンでもアメリカに多いガンは多くなっていきます。

ユダヤ人移住者の1世、2世とアメリカ人のガンを比べたもの。アメリカ人を1とすると食道ガンは1世は0.4と低いのに2世になると0.7とアメリカ人に近くなります。

乳ガンは1世がアメリカ人の2倍なのに2世になると1.2とアメリカ人に近くなります。胃ガンも1世の1.2倍が2世では1.0とびったりアメリカ人と同じになります。

マクガンレポートでは「 NCI も食事・栄養とガンの関連に関する研究プログラムの研究では正しい食事によるガン予防の研究が最重要課題になるはずだ 」と証言していました。マクガンレポートの調査がきっかけになって世界中の研究者はガンと食事の関連に急に注目するようにになりました。

1982年にアメリカ科学アカデミーが発表した『食物・栄養とガン』というレポートは、ガンとビタミンやミネラルなどの栄養物質との関連を徹底的に追究したものですが、これもそんな一例です。
これで見るといかに多くのガンが欧米的な食生活が原因になっているか一目瞭然です。またこの表にはカロリーのとり過ぎもガンにつながるとしているが、欧米的な食生活は同時に過カロリーにもなりやすい性質を持っていることはマクガンレポートでも多くの専門家たちが指摘していたのでした。

たとえばごく単純な話で、自然な野菜や果物だとカロリーの割には量があってすぐ満腹感を起こすので過カロリーになりくいのですが、欧米風、現代風の食生活ではこういうもののとり方が圧倒的に不足しています。そんな理由によっても過カロリーになりやすいのが欧米的な食生活の特徴です。

原因になっている食生活や食習慣の特徴 ガンの種類
脂肪 前立腺、乳房、胃、大腸、膵臓、卵巣
たんぱく 乳房、子宮内膜、前立腺、大豊、膵臓、腎臓
カロリー ほとんどのガン
でんぷん質 どのガンにも直接の関連は見当たらない。しかし、摂りすぎによりカロリーのと理過ぎにつながることは当然ある。
アルコール 胃、肝臓、大腸
喫煙 肺、咽頭、喉頭、食道
アルコール+喫煙
口腔、咽頭、食道、肺
コーヒー・お茶
膀胱、膵臓
サッカリン 膀胱
カドミウム 腎臓
鉄欠乏 胃、食道
ヨード欠乏 甲状腺
燻製など

たとえば、乳ガンになった人は、はなびらたけを飲むだけでなく、食習慣で脂肪やたんぱく質をこれまでより減らす工夫が必要ということです。

脂肪摂取の増加で日本でも大腸ガンなどが急増

まず日本でも急増が著しい大腸ガンに関して取り上げてみましょう。脂肪摂取が多いと大腸ガンが増えることは多くの国を比較した疫学調査でよく実証されています。マクガンレポートで証言した世界的なガンの疫学者ワインダー博士が同委に提出した資料でも脂肪摂取の多い欧米諸国での大腸ガンの多さがよく示されていました。

大腸ガンは欧米諸国で平均してガン全体の15% を占めているガンです。ヒルは脂肪が多いと体の中で大腸ガンの発ガン物質が増えるのをつきとめました。われわれに身近なヒルの研究に、欧米人、日本人、アフリカの黒人の糞便の比較研究があります。ヒルが集めた糞便を分析したところ、欧米人の糞便中にはデオキシコール酸という発ガン関連物質がずっと大量に含まれていました。

つまり体の中でそれだけ大量につくられていたのです。この酸は肝臓でつくられる消化液の胆汁酸が、腸内の細菌によって分解されてできるものです。

腸内には100種もの腸内細菌がいますが、食事の内容次第である種の細菌の勢力が強くなったり弱くなったりしています。これで確かめたのは、脂肪を多くとればデオキシコール酸をつくる細菌の勢力が強まるということだったのです。欧米人には昔から大腸ガンが多く、そのもっとも大きな理由は、以上述べたような理由からでした。

ところで、ここで注意しておかなければならないことが1つあります。それはヒルが集めた日本人の糞便は、食事の欧米化がいまほどでなかった昭和40年代初め、しかも米子市近辺の農村部の日本人の糞便でした。だから現在の日本人の平均的な食事よりはるかに植物食品型の食事をしていた人々のものだったということです。大腸ガンが急増中のいまのわれわれの糞便は欧米人並みになっているのは間違いありません。なぜならば、そうでなければ大腸ガンが急増するわけがないからです。

かつて日本は乳ガンの少ない国でした。しかし、それもまたかつてのことなのは想像のとおりです。ワインダー博士はマクガンレポートでこう説明しているのです。

「脂肪摂取が多いとプロラクチンの分泌が増える。そしてプロラクチンは乳ガンの発ガンと関係している。だから脂肪を多くとれば乳ガンは増える」プロラクチンは女性ホルモンで脂肪を多くとると分泌が増え、分泌が増えると乳ガンになることが多いことは実験的にも疫学統計的にも確かめられています。

菜食主義に近い食生活をしているアメリカのセブンスデイ・アドヴエンテイスト教徒の女性は乳ガンになる率がずっと低く、彼女らのプロラクチンの分泌量は一般のアメリカ女性に比べ49% 以上も少ないのです。

食物繊維不足もガンの原因に

脂肪の過剰で増えるガンがいま例に挙げた2つのガンだけでないのは、周知のとおりです。ところで脂肪の過剰とは反対に、繊維の少ないことも欧米的食生活の欠陥です。そこでこんどは繊維との関連で見てみましょう。

脂肪摂取量の多い国ほど大腸ガンは増加しています。。一方、繊維摂取量の多い国ほど大腸ガンは少なくなっています。もっとも、脂肪の多い国は繊維が少なく、繊維の多い国は脂肪が少ないというのは一般的傾向なので、これをそのまま比較して云々しにくい要素もなくはありません。しかし、どちらにせよ大腸ガンは繊維のとり方が多ければ減るガンです。

また、脂肪摂取量では他の北欧諸国と差がないのに大腸ガンは4分の1というフィンランドの一部地域の農民の例は有名です。これだとストレートに比べて論じられるでしょう。

彼らは伝統的なライ麦パンを食べていて繊維摂取量が2倍です。繊維が多いと大腸ガンなどのガンが減る理由はいまではよく確かめられています。ところが、いずれにせよ過脂肪少繊維で大腸ガンなどを増やしているのが欧米的な食事です。

最後に2つの実験を紹介しておきましょう。ゴーリ博士はマクガレポートで、現代の先進国型の食事と同じ餌を与えるとネズミもガンになりやすくなるという実験を紹介しました。

この実験ではネズミを2つのグループに分け、一方のグループには蛋白質と砂糖を余計に与えてみました。つまり先進国の食事型の餌を与えました。
するとこのグループのネズミはもうー方のグループに比べ20倍もガンになりました。同じ発ガン物質を与えたのに一方は2% しかガンにならず、他方は40% にもなったというのです。

人と同じ腸内細菌学の光岡知足博士(当時、東京大学)は、日本人の青年に牛肉などの多い欧米型の食事、混合日本食、純日本食の三種類の食事を与えて体内での発ガン物質の発生を比べてみた。すると欧米食が二苗多く発ガン物質ができ、ついで混合日本食、純日本食の順だった。博士は欧米食のような高蛋白・高脂肪食はガンを増やすと警告しています。

さらにほとんどのガンがビタミンやミネラルの不足と強い関連があることは、今ではよくわかっています。アメリカ科学アカデミーのレポートもそのことを詳しく指摘したものでした。そして、こういうものも不足させているのが、また欧米的な食生活だということです。

心臓病を増やす欧米型食生活

先進国風の食生活は心臓病の基因である動脈硬化を促進します。アメリカのトップ死因、心臓病に関しても当然世界中から豊富なデータを集め、また各国の権威を呼んだり、重要な研究をくまなく収集してそれを詳細に分析しました。

たとえば北欧などヨーロッパの学者270人もの見解を集めたり、かつて心臓病の少なかったアイルランドで数十年のうちに心臓病が急増したのはなぜか? 同じ北欧でもフィンランド、デンマーク、ノルウェーの間に差がある理由は? といったことを必死に追究したりしました。

つまり歴史的データ(病気の様相の時代的な変化)と地理的データ(各国、各民族における相違)を広範囲かつ同時に収集するといったように、時間と空間の軸をつかっての分析、調査が綿密になされました。

ところで、欧米型食生活の国の心臓病といえば心筋棟塞、冠動脈血栓( 心臓を養っている冠動脈に血栓ができる )、心不全、狭心症といったタイプの心臓病。全てその基因は動脈硬化です。

動脈硬化は動脈の内側の壁にコレステロールなど血液の中を流れている物質が堆積して起きます。こういうものが堆積すれば当然動脈の内径は細くなり、血液が流れにくくなったり、やがては全く流れなくもなる。動脈硬化は体中の動脈に起きるが、これが心臓を受け持っている冠状動脈に起きれば心臓を動かす筋肉( 心筋 )に血液が行かなくなってしまいます。これでは心筋は死滅、心臓もお手上げです。これが心筋梗塞だが、狭心症とか血栓症もみな動脈硬化が基因になるのは同じです。

狭心症は心筋梗塞の軽い弟分と思っていいでしょう。血栓(血液が血管の内壁に付着してできる血液の栓)ができて動脈をふさぐのも、もとはといえば動脈硬化によって動脈が細くなっているからです。これらの心臓病はどれも血液の流れを妨げたり絹汁けサさせるものなので虚血性心臓病といわれます。

虚血性心臓病のもとは動脈硬化です。そして動脈の内壁に付着する堆積物の「材料」になるのがコレステロール、中性脂肪といった脂肪性の物質です。

だから脂肪の多い欧米的食事が心臓病につながる理由は単純明快にわかります。実は、現在の欧米的な食事が心臓病を起こしやすいのにはもう少し複雑な要素がからんでいるのですが、基本的にはいまのようなことです。

そして同じ脂肪でも動物性脂肪が多すぎればとくにいけないこともわかっています。動脈硬化は食べる脂肪全体が少なければ起きにくく、また同じ脂肪の量をとるにも植物性脂肪二に対し動物性脂肪一の比率なら動脈硬化は起きにくいとされています。

しかし欧米型食事は全体の脂肪も多く、動物性脂肪の比率も高い。心臓病王国はアメリカとフィンランドが「両雄」ですが、欧米各国はどこも多いのです。そしてこれらの国の食事は脂肪全体も多く、同時に動物性脂肪の割合も高いのです。

1974年当時のデータでは、アメリカ人は全力ロリーの16% を動物性脂肪でとり植物性脂肪は26% でした。これは動一対植1.6で望ましいとされる1対2よりずっと動物性脂肪が多いのです。また脂肪総量は1日150g にもなっています。

いまアメリカでは心臓病で年間60~70万人もの人が死んでいます。その他欧米諸国もみな心臓病が死因のトップになっています。人口10万人当たりの死亡率で見るとアメリカ、デンマークなどは300を超え、他の国も250前後といった数字。これに対しアジア、たとえばフィリピンでは25前後と驚くほどの差です。食事の内容の違いが、こんな大差をつくっているのです。

国際心臓病調査が教える先進国風食生活の欠陥

7カ国13地区で行なわれた国際心臓病調査があります。これは40~59歳の健康な男子を選び、その後の5年間に心臓病をどれだけ起こしたかを追跡調査、同時に脂肪摂取量(動物性、植物性)やコレステロール値なども対照して調査したものです。

この調査ではオランダやアメリカは脂肪摂取量も多く、また動物性脂肪の占める比率も高く、そして5年間のうちにオランダやアメリカでは100人中3人以上が心臓病になりました。また動物性脂肪の比率が一億高かったフィンランド東部は5人近く心臓病を起こしました。

これらの土地の人がコレステロール量も高かったのはいうまでもありまsん。オランダ、アメリカ、フィンランドなどはカロリーの約40% を脂肪でとり、しかもそのうち約半分は動物性脂肪でした。そして、心臓病を起こす人が多数いました。これに対し心臓病の少なかった国は、脂肪総量も動物性脂肪も少しでした。

動物性の脂肪やコレステロールの摂取が増えれば心臓病になりやすくなるというのは、今では常識です。しかしそのような方向に食生活の内容を変化させたのが、わが国を含め先進各国を一様に飲み込んだ、食事欧米化の波です。

わが国の脂肪摂取量は脂肪の総量で1日12.4g (昭和30年)から56.9 g(昭和60年)と約3倍にも増え、とくに動物性の脂肪は同じ期間に8.4 g から27.6g と3倍以上に増加し現在もほぼ同じ状況です。

先進各国での心臓病の増加は脂肪だけの問題ではありませんその他の要因としてカロリーの総量が多過ぎることや砂糖の増加、繊維の減少など幾つもの原因が複合的に影響しています。そしてそういう原因も同時に重なり合っているのが食事欧米化の本当の正体と言えるでしょう。重なり合った幾つもの原因のことを理解してもらうには、マクガレポートで証言したクリチェヴスキイ博士(ウィスター解剖・生理学研究所)の総括を紹介するとすぐに理解できるでしょう。

博士は食事の欧米化とは「脂肪と動物性蛋白質、砂糖の増加、繊維の減少のことだった」と総括した後で主につぎのような指摘をしました。

「幾つかの実験からは動物性蛋白質の増加と心臓病の増加の間には関連のあることがわかります。また、同じ動物性蛋白質でも動脈硬化の起こり方は異なりますもちろん植物性蛋白質だともっと違います。

ウサギの実験で餌に牛肉の蛋白質を入れて与えたところ4週間で動脈硬化が起きました。しかしカゼイン(牛乳などに多い蛋白質)だと10週間でも動脈硬化は起きず2ヶ月で初めて起きたのです。

また1日30mg のコレステロールを与え、同時に餌に27% の牛肉の蛋白質を入れてやると1年で動脈硬化が起き、36% にすると3ヶ月で起きました。

さらにこの実験では餌の中に38% のカゼイン、39% の大豆蛋白質を入れる2つの組に分けても実験しました。すると大豆蛋白質では動脈硬化が一番起こりにくいことがわかりました。大豆蛋白質に比べると、カゼインの場合はコレステロールなしでも動脈硬化が起きやすいこともわかりました。

つぎにコレステロールの量を2倍に増やしてみるとこれだけでもかなりの動脈硬化傾向を示しました。しかしそこに大豆の蛋白質を同時に与えると動脈硬化の傾向は逆に減少しました。また他の実験でも小麦の蛋白質はカゼインよりも動脈硬化が起きにくいことがわかりました。

博士の指摘では、動物性食品(とくに獣肉)の過食は少なくとも心臓病の関係性から見れば好ましくないのです。しかも実際の食生活では蛋白質と脂肪を実験のように別々に分けて食べているわけではなく、動物性の蛋白質をとれば同時に脂肪も体に入るわけだからなおさらです。

糖の多さ、繊維の少なさも心臓病を増やす要因

博士は砂糖についてもこんなふうに証言しました「1955年から65年の間の各国の心臓病の増加は、この2つと関係しています。スイスでは心臓病死がこの間に5.5% 増え、脂肪摂取は28% 増加しました。フィンランドでは30% 死亡が増え、脂肪は34% 、砂糖は123% 増えました。ユーゴスラビアでは動物性脂肪は25% 減りましたが、心臓病死は4倍近く増えました。そして砂糖消費は3倍にりました」

博士は、背景の食生活が違うから国により心臓病死を増やす要因は必ずしも同一ではないとしつつも、こう言いました。しかし、どっちにせよ砂糖や脂肪が増えるのは過カロリーにつながります。そして余ったカロリーが体の中のコレステロール値を高くするのは同じです。
過カロリーは心臓病の天敵です。コレステロールの3分の2は食べものからつくられていて、過カロリーはそれだけ余計にコレステロールの原料を供給することになるからです。

ユーゴスラビアのようなケースは例外で、先進各国では動物性脂肪も砂糖もともに増加しました。砂糖は過カロリーにつながる他に、砂糖そのものが動脈硬化の要因になる血液中の中性脂肪を増やすもとにもなります。

甘いもの好きが脂肪太りになるのでもわかるように体内であまった砂糖は脂肪に変えられるからです。博士が指摘した繊維の減少も心臓病の増加要因に直結します。繊維の働きは、心臓病との関連でいえば、余分なコレステロールを体外に排出する役をしています。

イサゴールという食物繊維はコレステロールの排泄に役立ちます。便秘解消によく使われますが、コレステロールが高い人にもおすすめのトクホです。

だから繊維が不足すればコレステロールは体にたまりやすく動脈硬化を促進してしまのです。前出のグラフではフィンランドの東部と西部では脂肪のとり方に大差はありません。しかし、心臓病には大差が出ています。

これもガンの所で述べたような繊維摂取量の違いです。前出のアメリカの食生活や日本でからは砂糖の増加も繊維の減少もわかりません

しかし、われわれは食事の欧米化で繊維などは3重の意味で減らしてきたのです。第一には、でんぶん質摂取の低下でわかるように植物性食品を少量にしました。これで植物性食品にしかない繊維は減ります。つぎに同じでんぶん質の摂取低下の中でも野菜、果物といった自然な形の食品をとくに減らし、その分砂糖を増やしたのです。
でんぶん質の減少以上に、野菜や果物は減少したのです。

「20世紀初頭われわれは、でんぶん質はほとんど穀類、野菜、果物でとっていました。しかし今は総量でカロリーの44% になるでんぶん質のうち24% は砂糖でとっているのです。これは国民の健康に重大なダメージを与えています」これではまるで砂糖漬けだが、日本だって同じ傾向をたどってきました。

繊維の多い野菜、果物を減らし、繊維のない砂糖を増やせば繊維が減るのは当然です。さらにもう1つの原因は、穀類や野菜、果物を「きれいに」してきたことです。米でも小麦でも精白すれば繊維はずっと減ってしまいます。野菜や果物をまるごと食べないとか繊維をこしたジュースにするなんてやり方も繊維を減らす先進国風の習慣です。