吸収力を高めることで潜在的な治癒力をアップ
これまでの常識では、しっかり食べれば元気になると考えられてきた。病気の人がいれば、とにかく栄養のあるものを食べさせようとする。食べられない=体力低下=病気が治らないの図式でもある。
しかし、無理に口に押し込んでも、そう簡単に体が回復していくわけではない。むしろ、内臓に無理がかかって、体調が悪くなるケースが多い。食べたくないときは体からのサインでもある。
それはなぜか。いくら胃に食べ物を流し込んでも、それが分解され吸収されなければ、血となり肉とならないためである。
当然ながら病気の人は内臓が弱っている場合が多い。消化吸収の力が低下しているのである。吸収もできないのに量ばかりを食べても、結局食べたものはゴミとなってしまうだけである。
このゴミが大便、小便、汗などでうまく排泄されれば問題は起きないが、ゴミは主に腹の中に残り、腐っていく場合がほとんどである。
そして、腐ったゴミからは有害ガスが発生し、それが血液に乗って体内のあちこちに回り、弱った箇所に何らかの異常を発生させる。
分解吸収が不完全な体内では、そんな悪循環が起こってくるのである。この悪循環を断つために、たとえば腐りにくいものを食べようという視点から菜食が勧められたり、排泄がスムーズにできるように食物繊維の多い
食事の指導がなされたりするようになってきた。機能性食品でも、栄養を取り入れるということよりも、余計なものを排泄する効果を強調する場合が多くなってきている。
そして、同時に消化吸収の効率を高めることが非常に重要な要素として注目されているのである。
吸収されにくいミネラルを吸収されやすくキレート化する
キレート水単体では栄養的には、ほとんどゼロに近いという。つまり、これを飲んだからといって、体に何かが起こるような栄養成分は含まれていない。
ところが、これを飲むと、多くの人の体に変化が起きてくる。ガンがかなり進行して食欲のない人でも、飲み始めて1週間もしないうちに、腸がゴロゴロと動き出し、食欲が出てくる。
では、栄養的にはゼロに近いこの水の何がどう作用しているのだろうか。
キレート水の産みの親である木村微生物研究所代表の木村氏は、食べ物の吸収率を高めるために、この水を開発したという。
特に、ミネラル分をいかに吸収するかが、キレート水開発の中心的なテーマだった。「キレート化というのは、小腸で吸収されにくい物質をアミノ酸や多糖類で包み込んで吸収しやすくすることを言う。
一般に栄養素というと、タンパク質、炭水化物、脂質の三大栄養素に微量栄養素と呼ばれるビタミン、ミネラルを合わせた五大栄養素を指す。
動物にとってこの五つの栄養素は絶対に必要なものです。いろいろな食べ物を食べ、それらを胃、十二指腸で分解し、吸収しやすくして小腸で吸収する。
三大栄養素は、比較的簡単に吸収できるものです。タンパク質はアミノ酸に、炭水化物はブドウ糖に、脂質はコレステロールやリン酸、中性脂肪となって吸収される。
また、ビタミンも吸収されやすい栄養素です。しかし、ミネラルの吸収は非常に難しい。貧血のときは十分にとりなさいと言われる鉄分だと、食事から摂取した量の20~30%程度しか吸収されない。
つまり、いつの間にか、ミネラルの慢性的な不足状態にあることが多いのです。
ミネラルが吸収されにくいのにはちゃんとした理由がある。
三大栄養素は、いくら摂取しても副作用が起きない。しかし、ミネラルの場合は、微量栄養素と言われるだけに、ほんのわずかな量というのがポイントで、摂りすぎると逆に害になる。
だから、体はミネラルが入りすぎないように、自己防衛をはかっている。過不足のない微妙なバランスが、実は人体の健康を保っている。
ミネラルは、量的にはその占める割合はわずかだが、種類にすると50種類以上が体内で重要な働きを担っている。
これらがどうやってバランスをとっているかというと、必要なだけを取り入れるという体の知恵としか言いようがない。
しかし、現代人の食生活は、いくら微量でいいとはいえ、ミネラル分が不足していたり、偏っていたりするケースが多い。加工食品、インスタント食品といったものは、確かに便利ではあるけれども、栄養素という点から言うと、バランスがとれていない。むしろ食べると体の栄養バランスが崩れてしまう。
そのため、さまざまな栄養補助食品が出回っている。確かに栄養補助食品でミネラルがとれないことはないが、問題は吸収されにくいことにある。
口からは必要量は取り入れているのだが、そのまま垂れ流されているということがよくあるのである。
そこで、わずかなミネラル分でも、それが吸収されやすい状態にあれば、有効に活用できる。体は自分にとってどんなミネラルがどれだけ必要かはわかっているわけだから、いつでも吸収される状態のミネラルを用意しておけば、必要なだけ取り入れるのではないだろか。そのように体の中の環境を良くしてあげればいいじゃないか。
つまり、不足栄養素を補給するというのではなくて、普段の食生活で取り入れるミネラルをもっと有効活用しょうという考えから開発された。
生命の巧妙な仕組み
「キレート水はミネラルを運ぶトラックのようなものです。人間はいろいろなものをまんべんなく食べればいい。
むしろ、嫌いなものを意識的に食べる方がいいかもしれない。好きなものは意識しなくても食べますから。
そうすれば、いろいろなミネラルが体内に用意されることになる。
しかし、ただそこにミネラルがあるというだけではダメで、体内に吸収されるためには、ミネラルをトラックに乗せなければならない。それが、キレート化だ。と言っても、トラックに乗っていれば無制限に入ることができるのかというとそんなことはない。
このトラックならいいけど、これはダメだというチェックがなされるのである。
人間の体が学校で、小腸は校門にする。入ってくる生徒がミネラル。校門では生徒一人ひとりをチェックしている。つまり、この学校の制服を着ている生徒は入れるけれどもそうじやない人は入れないというチェックになる。
このチェックによって、必要な生徒だけが、学校へ入れるような仕組みになっている。このときの制服の役割をするのが、キレート水。キレート水は、ミネラルを吸収しやすい形にする。しかし、それはたくさんのミネラルを吸収しょうという発想で作られたものではない。あくまでも、体が要求するだけの種類と量を速やかに供給できるような環境を作っておくというのが主な目的。
これだと、食事の制限をあれこれ考える必要がない。普通に食べていれば、体が必要なものを勝手に選んで吸収してくれるのである。
木村氏がこうしたところに目をつけたのは、人体は不思議なものであり、限りない可能性を秘めているという思いがあったからだろう。「生命体は、生きていく力を持っています。そのために、非常に精巧な仕組みになっているはず。その仕組みを信じることでガンが改善したり症状が軽減、副作用を抑えることができるということ。
人間ができるのは、その仕組みが働きやすい環境作り。そこだけを注意していれば、体は放っておいても健康の方向へ向かう。これが木村氏の生命観であり健康観である。あれを食べればいいとか、これが体にいいということではなくて、基本は本来生命に備わった力を信頼することにあるというのだ。
心の持ち方も重要
木村氏は、生命の精巧な仕組みがより働きやすい環境を作るためにキレート水を世に出したわけだが、これですべての問題が解決するとは、もちろん思っていない。「キレート水は、あくまでひとつの手段にすぎない。一番大切なのは、心の持ち方。
心の持ち方一つで体内の環境は大きく変わり、健康になったり病気になったりする。たとえば、会社でいつも上司からがみがみ言われている状態が続くと、大抵の人はストレスがたまって、ひどいときは胃潰瘍になったりする。
ところが、中にはがみがみ言われることを、「ああ、自分はこんなに期待されているんだ」と前向きにとらえる人もいる。全く逆である。
そうした人は、胃潰瘍になるどころか、上司の叱咤が仕事への原動力になる。まさに叱咤激励となる。
もちろん、張り切って仕事をしているわけだから病気にもならない。
同じ状況に置かれていても、片方は胃潰瘍になり、片方は充実した毎日を送る。心の持ち方ひとつでこれほどの差が出てくるのである。
木村氏は、まずこうした心の持ち方の大切さを講演や執筆活動を通して訴えている。しかし、いま現在痛みがあったり、苦しいところがあったりする人に、「心の持ち方」を説いても、なかなかすんなりとは受け入れてもらえないだろう。当然である。
あるいは、ガンの末期状態になっていて、肉体的なバランスが大きく崩れてしまっている場合など、心だけでは解決できないこともある。
木村氏はそれに次のように答えた。「心の持ち方を変えることによってストレスを少なくする生活をし、偏食をなくし、その上でキレート水で吸収をよくするというように位置づけている。
体調が良くなれば『心』の扉も聞けるようになる。
そして、病気をした体験を生かして、生き方そのものを変えていくのが、最終的な目的となる」何とも心ひかれる木村氏の志である。
キレート水は医療現場でも使われている
キレート水は、医療の現場でもかなり使われるようになってきた。ある末期ガン患者の家族から、「あらゆる手を尽くしたけれども良くならない。先生の方で何とかしていただけないだろうか」と相談されて、知人から熱心に勧められていたキレート水を使ってみた。
多少の効果でもあればというくらいの気持ちだったという。ところが、それは予想以上の効果があった。
黄痘がひき始め、ついには退院できるまでになったのである。それがきっかけで、キレート水の臨床データをとり始めたという。
末期の方に無料で使っていただいています。今の段階で言えるのは、放っておけば痛みや苦しみがあっていいはずの人でも、痛みがないという例が90数%あります。
もちろん、痛み止めは使っていません。末期ガンが治るとは言えませんが、症状を抑えるには非常に効果的です。抗ガン剤を使ったときの副作用も、患者さんの顔を見ていると違うような気がします」と、ある医師は、確かな手応えを感じている様子で話してくれた。その医師の病院では、26人の末期ガン患者がキレート水を飲んでいるが、4人が退院、余命1ヶ月か2ヶ月と宣告された人でも、苦しがることもなく延命していると言う。
また、ある大学教授 は、キレート水にょって、乳ガン中期の人が抗ガン剤を使わずに完治した症例に出会っている。また、前立腺ガンで余命2~3カ月と診断されていた53歳の男性は抗ガン剤、放射線治療を断って退院し、キレート水に微量成分を含めた細胞免疫活性メニューによる療法を自宅で始めたところ、ガン病巣の80%以上が消失し、残りの部分もガン組織の萎縮が見られる状態になったと言う。「残るガン病巣の消失も時間の問題だというのが担当医師の見解です。本人も家族も信じられないと大書びです。
抗ガン剤や放射線治療の副作用を抑制
キレート水を飲んだガン患者の体験談。74歳になる男性 は、これまで病気らしい病気をしたこともなかった。ところが、あるときから咳がひどくなり、近くの医院で診察を受けた。
レントゲンの結果、CT撮影の必要ありと言われ、総合病院で精密検査を受けると、かなり進行した肺ガンであると診断されたのである。
入院し抗ガン剤による治療を受けることになったが、家族は主治医から「余命1年前後で、3ヶ月の治療後いったん退院しても必ず再発する」と厳しい話を聞かされていた。
抗ガン剤治療が始まった。2日目から、気分が悪くなり、食欲もなくなってきた。そんなときに家族がキレート水を病院にもってきた。
この日から、キレート水を執食、昼食、夕食の30分前に各50ccを飲んだ。すると、すぐに体調に変化が現れた。
急に食欲が出てきて、お腹がごろごろと鳴り出したのである。第二クール目の抗ガン剤治療が始まる前にはキレート水を少し多めに飲んだ。そのせいか、副作用らしいものがまったく出なかったという。
そして、第2クールの治療が終わって検査したところ、ガンの影が3分の1に減少したと主治医に言われた。
第3クール目の治療も無事終了。
そして、検査があり、その結果が数日後に出た。「ガンの影は消滅に近い。現状では抗ガン剤による成果は上々である。レントゲンではガン細胞は確認できず、CT にても確認が困難である」というのが、主治医の報告だった。
しかし、念のために放射線治療によってガンを根絶しておいた方がいいと、主治医は付け加えた。
結局、いろいろ迷ったりもしたが、結局主治医の言う通りに放射線治療を受けることにした。もちろん、キレート水を飲むことも忘れなかった。「放射線治療も終了し、1週間に及ぶ検査を無事にパス。
面白かったのは、この検査の結果、15年前から飲んでいた高血圧の薬をやめてもいいと言われたこと。
それに、入院時には腹部の動脈ガンを指摘されたが、それも見あたらなくなってた。
抗ガン剤が高血圧にいいとは聞いたこともない。キレート水が効いたことは明白だ。
興味深い症例である。抗ガン剤や放射線という非常にきつい治療を70歳を越えた方が受け、ほとんど副作用らしきものがなかったというのである。
林医師も言っているように、キレート水には抗ガン剤、放射線治療の副作用を抑える作用もあるようだ。
こうしてみると、キレート水にはさまざまな利用法が考えられそうである。まず、健康な人が健康維持のために飲む。また、食事療法をしている人も、吸収力を高めるという意味で有効な補助手段になる。さまざまな栄養補助食品との併用も有効である。
そして、西洋医学的な治療における副作用軽減など。キレート水は、非常に融通性の幅が広く、ガン治療においても大きな可能性を感じさせるものと言えるだろう。