その2 毎日変化の食生活 『がんを防ぐための12カ条』

ワンパターンにならないように変化のある食生活を

だれにでも特定の食品に対して好き嫌いがあるので、どうしても好きなものを多めに、あるいはくり返し食べる傾向があります。問題なのは度が過ぎてワンパターンな食事内容になってしまうことです。
食品中の発がん物質の濃度は一般的に低いのですが、同じ食品ばかり食べているとリスクが高まってしまいます。たとえば牧場で大量にわらびを食べた牛に、勝胱がんが発生して問題になりました。わらびは微量の発がん物質を含んでいますが、少量を時々食べるぐらいでは心配ありません。
しかし、毎日たくさんの量を食べ続けるのは避けたほうがよいでしょう。逆に、にんじんにはがん予防効果が高いとされるβカロテンなどのカロテン類が多いからといって、にんじん中心の食事にするのではなく、それ以外の緑黄色野菜からもカロテン類をとることが望ましいのです。
ほかの緑黄色野菜から、カロテン類以外の発がんを抑制する成分や健康増進に貢献する成分を得ることができ、それぞれの成分による体内での相乗効果も期待できるからです。
つまり、さまざまな食品を取り入れて変化に富んだ食事にすれば、同じ発がん物質を食べてしまう機会や量が減り、リスクが下がります。また、さまざまな栄養素を補給することもできるので、自然に栄養のバランスが取りやすくなります。食品やメニューに変化をもたせて、品数の豊富な食生活を心がけましょう。

食事を回転させてみる

毎日変化のある食事をするコツのひとつに「回転食」という食べ方があります。朝がハムエッグなら昼は豚肉のしょうが焼き、夕食はお刺身、というようにし、3日~1 週間以上のローテーションで同じメニューが重ならないようにする方法です。家庭で前日の残りを食べることはよくあることですが、まったく同じメニューにするのではなく、残り物に1〜2品を加えて同じ食品が重ならないようにするのがおすすめです。必然的に多品目を食べることになり、リスクを分散させることができるようになります。

その2:毎日変化のある食生活(がんを防ぐための12カ条)

「がんを防ぐための12カ条」におけるその2は、「毎日変化のある食生活を心がけること」です。特定の食品に偏らず、さまざまな食材を組み合わせることが健康維持の基本とされています。

同じ食品ばかりを食べ続けると、特定の栄養素に偏りやすくなり、栄養バランスが崩れる可能性があります。そのため、肉・魚・大豆製品・野菜・果物・海藻などをバランスよく取り入れることが重要です。

特に野菜は、色の異なるものを組み合わせることがポイントです。緑黄色野菜にはβ-カロテン、赤い野菜にはリコピン、紫の野菜にはポリフェノールなど、それぞれ異なる抗酸化成分が含まれています。

また、調理方法を変えることも「変化のある食生活」に含まれます。生、蒸す、煮る、焼くなどを組み合わせることで、同じ食材でも異なる栄養や風味を楽しむことができます。

さらに、主食も白米だけでなく、玄米や雑穀などを取り入れることで栄養バランスが向上します。食生活の幅を広げることが、健康維持につながります。

重要なのは、特別な食事を一時的に行うことではなく、日常的に多様な食品を取り入れる習慣を続けることです。