キチン キトサン

医師も注目の機能性食品

少し前は、いわゆる健康食品に対する世間の評価は、どちらかというとあまりいいものではなかった。
それがここ数年ほどの間、評価のしかたに変化が現れてきている。長年、地道に商品の質の向上に力を入れてきたメーカーや代理店の努力が一定の成果を産んだことはもちろんだが、理由はそれだけではない。
ガンや糖尿病など、従来の西洋医学の薬品だけでは治療の難しい病気に対して、各種の研究機関の手によって健康食品の効能や効果が調べられるようになり、それら健康食品の中には、確かな効果があることを認める医学的な研究が続々と発表されていることも大きな要因だろう。
このような研究結果がメディアで報道され、一般の人が知るところとなって、健康食品への認知度が高まっていった。近年、健康食品についてよく目や耳にするようになったのが、「機能性食品」、「食品の機能性」というような言葉である。健康食品に限らず、食品にはもともと生命維持に必要な栄養素を補う機能と、おいしいと感じさせる感覚機能、そして人間の生理を調節する機能がある。この最後の生理調節機能に重きを置いた食品が「機能性食品」と呼ばれているわけである。
各種の研究機関で顕著な「機能性」が認められた健康食品の代表的存在のひとつがキチン キトサン。
それは、二万人ほどの医師が加盟している東京都医師協同組合連合会をはじめ、全国の医師協同組合が、このキチンキトサンを扱うようになったという事実によって証明されている。東
京都の場合、3000人以上の医師がキチン キトサンを購入して、医師自身やその家族が健康維持のために飲んでいるほか、実際の治療用として活用されており、国内全体では、キチン キトサンを使用している医師の数は、1万人を超えると言われている。医師協同組合が健康食晶を扱うようになったことは、画期的な出来事であり、この事実は、キチンキトサンがまぎれもない「機能性食品」であることが認められたあかしであると考えてよいだろう。このことによって、健康食品は医療の世界でひとつの地位を築くことに成功したのである。

キチンは100万以上の高分子食物繊維

キチンキトサンは、その字句の通り、「キチン」と「キトサン」とに分けられる。キチンとは、カニやエビ、オキアミ、シャコなど甲殻類の殻の主成分を構成するアミノ酸重合体のことをいう。甲殻類の殻以外でも、カブト虫やコガネ虫などの昆虫の甲皮や、キノコ類の細胞壁などもキチンが主成分である。
キチンという言葉の由来は、「封筒」を意味するギリシャ語で、カニやエビなどが封筒のように殻で覆われていることから名付けられたと言われている。カニの殻に代表されるように、キチンは非常に堅い構造をしており、水に溶けることもない。このキチンをアルカリ液で処理すると、人の胃でも消化が可能なキトサンに変化する。
そのために、カニの殻などの成分をキチンと呼んだり、キトサンと呼んだりしているわけだが、これらを総称してキチン トサンと呼ぶ。
キチンの研究は19世紀初頭から始まったが、本格的な研究がなされるようになったのは、つい最近のことである。
分類上は、キチンは食物繊維であって、構造から言うと、分子量100万以上の高分子物質(ポリマー) 。
食物繊維というと、一般にはセルロースなど植物性のものを指すことがほとんどだが、キチンは珍しい動物性の食物繊維なのである。セルロースは、植物の細胞壁を主要成分とするので、地球上には植物性の食物繊維は無尽蔵に存在するといっていいが、世界で消費されるカニやエビの殻の量は年間1000憶トンと言われるから、キチンも同じょうに、その量は無尽蔵と言ってよい。しかし、堅くて食品にもできないために、殻は廃棄されるしかなかった。
捨てられていく膨大な量のカニの殻を資源としてなんとか活用できないかという視点から、近年のキチン研究は始まつた。それは、1970年代のアメリカでの話である。

人工皮膚にも活用できるキチン

当初のキチンの利用法は、汚水処理のための凝集剤が主なものだったが、やがて農業の肥料や畜産・漁業用の飼料などに用途が広げられていった。
そのほかにも、殺虫・殺菌剤、化粧品の溶剤、ラップ類にも用いられるようになる。キチンが医療の世界で注目されたのは、手術用の糸や人工皮膚の原料への応用からである。キチンには、組織が規則正しく並び、繊維やフィルムなどに加工しやすいという特性がある。この特性を利用して、人体の細胞になじみやすく、質の高い人工皮膚や手術用糸の開発が行われたわけである。
従来の人工皮膚はブタの皮や牛のコラーゲン膜などが使われていたが、これらに比べると、キチンで作った人工皮膚は傷跡が残りにくく、炎症などの副作用がなく、しかも患者に痛みを与えにくいという長所がある。キチン キトサンの外科用の応用と同時期に、人体に服用するとどのような生理活性があるのかという内科的な研究がなされている。動脈硬化を原因とする多くの成人病に対して、食物繊維に予防効果があることが明らかになってから、食物繊維そのものといってよいキチン キトサンが注目されてきた。以前は、食物繊維は「食べ物のカス」と考えられてきたが、イギリスのバーキットの研究によって、食物繊維を多く摂取する食生活をしているアフリカ人には、大腸ガンや心臓病、肥満などが少ないことが判明し、食物繊維の有効性が確認された。食物繊維の摂取不足がひとつの原因として起こる病気には、腸疾患としては便秘、虫垂炎、大腸ガンなどがあり、代謝性疾患としては高血圧、尿路結石、コレステロール胆石、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、心臓病などがあるが、これらの疾患に食物繊維の摂取が有効だとされた。バーキットの研究以来、食物繊維は重要な栄養素として見直されるようになり、現在では、炭水化物、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンの五大栄養素に次ぐ、「第六の栄養素」の地位を獲得するまでになった。

コレステロールを排泄する

キチン キトサンがコレステロール値を下げることについては、食餌性高コレステロール血症のウサギにキチン・キトサンを混ぜた餌を食べさせ、血中コレステロールが下がることを確認した研究が報告されている。
また、九州大学の教授の実験では、同じ食物繊維であるキチン キトサンとセルロースを別々に投与したラットを比較したところ、セルロースにはコレステロールを下げる作用は見られず、キチン キトサンにはその作用があることが確かめられている。同じ食物繊維であっても、コレステロールを下げる作用は、動物性のキチン キトサンに軍配が上がった。
キチン キトサンは、体内に入ると薄い酸に溶けてゼリー状になり、そのゼリーの中にコレステロールを閉じこめてしまう働きを持っている。閉じこめられたコレステロールは、そのまま体外に排出されるので、血中コレステロールが低下するというメカニズム。
以上のような研究で、キチン・キトサンが血中コレステロールを下げて高血圧や心臓病、動脈硬化などの発症を抑える効果が示されたが、愛媛大の教授は、別の理由からキチン キトサンが高血圧を抑制することを明らかにして話題を集めた。
それは、食塩の成分のうち、血圧を高くするのはナトリウムではなく塩素であって、しかも、この塩素をキチン キトサンが腸管内で吸着して体外に排出してしまうために、高血圧を下げる効果があるという研究結果である。
重金属物質を吸着するキチン キトサンの性質は汚水処理剤として利用されてきたが、このように不要物を吸着する能力は、コレステロールや塩素に対して、も有効だったわけである。

免疫賦活作用ががんに効く

キチン キトサンを実際に臨床に用いた例では、実に多くの症状について改善が見られたことが報告されている。症状別に上げてみると、ガン、糖尿病、高血圧症、高コレステロール症、肝炎、気管支喘息、腎臓病、アレルギー性疾患、神経痛、腰痛、便秘、白内障、五十肩など、さまざまなものを見ることができる。
こうした例を見ると、キチン キトサンには、ある特定の臓器の異常を直接的に治癒するというのではなく、身体全体の免疫力を高めて、病状を改善する性質のものであることがわかる。事実、複数の研究機関で、キチン キトサンの免疫賦活効果に関する研究が盛んに行われているのである。
そのうちのいくつかを次に紹介してみよう。キチン キトサンにガン細胞が出す毒素を抑制する効果と、ガン細胞を殺す免疫細胞を活性化する効果があることを実験で確かめている。
人がガンになると、食欲が減退して痩せ、体力が消耗して症状が悪化するが、これはガン細胞が増殖するときに放出する悪性物質の作用だと言われている。その悪性物質の中でも、発見したトキソホルモンL は、ガン患者の脳に働いて食欲をなくし、なおかつ身体の脂肪を分解して痩せさせる働きをする。
患者がキチン キトサンを摂取すると、これが体内でグルコサミンという物質に変わり、悪性物質トキソホルモンLの毒性を抑えるというのである。ガン患者にキチン・キトサンを摂取させると、食欲の減退を抑え、病気に克つための体力を維持するのにとても有効となる。
一方の免疫細胞の活性化作用についてのものは、キチン約2割、キトサン約8割含有のキチン キトサンがリンパ球の一種であるNK(ナチュラルキラ⊥ 細胞の活性を4倍から5倍近くまで高めることを確認したという研究である。NK細胞は免疫細胞の中でも、ガン細胞を選択して殺すことができるもので、この活性が高いほど、ガンの発生率が低いことがわかっている。
東北薬科大学の教授も同様の実験をしているが、ガン細胞を移植したマウスにキチン キトサンを投与した結果、ガン細胞の増殖を抑制する効果が90% 以上だったことを明らかにし、この結果を日本癌学会で発表している。また教授は、キチン キトサンの抽出物も報告している。
体重1kg当たり〇0.1mgというごくわずかな量でも、これだけの効果が確認されているのは、キチン キトサンを人間に用いても、かなりの効果が期待できることを示唆している。
キトサンとキトサン オリゴ糖をガン化させたマウスに投与して、ガン細胞の増殖抑制を確認している。
キトサンにサメの軟骨を併用すると、ガン抑制作用はより有意に見られたと指摘している。

吸収されやすいミクロの加工技術

キチン キトサンは、極微細な大きさの粉状で製造され、それがカプセル化されるなどして製品になるが、元来が身体に吸収されにくい性質なだけに、よく吸収されるには粉の細かさが鍵になってくる。そこでものをいうのが粉体加工技術の優秀さなのである。
キチン・キトサンの粉体は、製品によって250マイクロメーター以下という標準よりも細かい状態に加工されている。これによって吸収がよくなり、キチン・キトサンのもつ作用を最大限に発揮させることが可能となった。同社では、ソフトカプセル・タイプの製品以外にも、キチン・キトサン一〇〇% の粉末状の製品も製造・販売している。ソフトカプセル・タイプには、ガン抑制や粘膜強化などに効果のあるβ カロチンや、ビタミンE 、レシチンなどを添加しているが、消費者によっては、余計なものは取らずにキチン キトサンだけ飲みたいという人がいるための配慮である。
キチン キトサンの免疫作用を向上させて病状を改善する作用は、ガンをはじめとする疾患に悩む患者にはうれしい。
そのうえ、忘れてはならないのは、副作用がまったくないことである。漢方薬は比較的副作用の少ない治療法だが、患者の体質を考えずに処方した場合、強い副作用が出ることがある。
これに比較すると、キチン・キトサンの安全性は特筆に値する。しかもキチン キトサンは、保健用、医療外科用、工業用、農業用など用途の範囲が広く、人間にとって利用価値が大変に高い。「地球上で大量に利用可能な最後のバイオマス(生物資源)」とか「今世紀最後で最大の天与の物質」などと呼ばれているのも、十分に納得できる。

キチンキトサンの作用と有効利用

電解質複合体形成
ねり製品など食品への再利用,肥料や飼料への利用,飲料水の浄化ジュース・ビール、清酒などの清澄など。
抗コレステロール剤
高コレステロール血症、動脈硬化症の予防と治療。
抗菌、抗カビ
食品の腐敗を防ぎ、保存性の向上。
ビフィズスキ金増殖
乳児用ミルク添加、 病人用食品添加。
錯体形成
鉄など栄養的重要な金属元素のキトサン錯体として食品添加, 硬水の軟水化有毒重金属の除去。
徐放性
香り、栄養素などの徐放性を付加した固定化食品。
制酸/dt>

食品加工工程における酸の中和、脱酸
吸着
色素の食品への着色性向上, 食品加工工程における脱色、ろ過、脱水促進、タンニン、カフェインなどの除去
保水
保水剤
分子認識
食品中の特異タンパク質の回収と除去
ゲル化
機能性低カロリー食品素材, 栄養素・酵素・有用微生物などの固定化担体、食品成形剤
乳化
乳化剤
膜化
食品加工工程における逆浸透、限外ろ過など

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