直射日光には注意する
過去には、骨を強くするビタミンDを体内で合成するために、日光浴がすすめられていました。しかし、日差しに恵まれた日本では、通勤や日々の買い物で外に出る程度で十分なビタミンDが作れます。
逆に、近年、紫外線が皮膚に有害であることがわかり、肌の焼き過ぎは避けたほうがよいといわれています。紫外線は長時間浴びると細胞の遺伝子が傷つけられ、突然変異を起こすことがあります。
このほか、細胞のがん化をもたらす活性酸素の生成を促してしまいます。人種的に見ると、紫外線に過敏に反応するのはメラニン色素の少ない白人です。黒人はずっと紫外線に強く、日本人も黒人並みに耐性があります。そのため、わが国では比較的、皮膚がんや悪性黒色腫は少ないのですが、肌の焼き過ぎは、なるべく避けましょう。
その10:日光に当たりすぎない(がんを防ぐための12カ条)
「がんを防ぐための12カ条」におけるその10は、「日光に当たりすぎないこと」です。紫外線は適度であればビタミンDの生成に役立ちますが、過度な曝露は皮膚への負担となるため注意が必要とされています。
紫外線を長時間浴び続けると、皮膚の細胞にダメージが蓄積し、しみやしわなどの肌老化だけでなく、皮膚の健康リスクが高まる可能性があると考えられています。特に強い日差しの下での無防備な長時間の外出は避けることが重要です。
日常生活では、帽子や日傘、長袖の衣服、日焼け止めなどを活用することで紫外線対策ができます。特に紫外線の強い時間帯の外出では、こうした対策が効果的です。
一方で、日光を完全に避けることは推奨されていません。適度な日光浴は骨の健康に関わるビタミンDの生成に役立つため、バランスが重要です。
そのため、「当たりすぎない・避けすぎない」という考え方が大切です。短時間の適度な日光浴を取り入れつつ、過度な紫外線曝露を防ぐことがポイントになります。
また、生活習慣全体としては、禁煙、適度な運動、バランスの良い食事などと組み合わせることで、健康維持により良い影響が期待されます。
日差しに当たるのが30分を超えるような場合は、日傘やUVカット機能のあるサングラス、服装やUVケア用品を利用して肌をガードする工夫をしましょう。